ロータス開発者を相次いで引き抜くマイクロソフト

Shelley Solheim
2005/8/12

 WorldWide Partner ConferenceでバルマーがLotus Notesを激しく攻撃したのに続き、マイクロソフトが相次いでロータス開発者らを引き抜いている。

 このところ相次いでマイクロソフトがロータスの開発者を仲間として獲得している。

 同社のスポークスウーマン、ミシェル・ヒンリクス氏によれば、6月にジュリオ・エストラーダ氏がExchange Serverグループのソフトウェアアーキテクトとして、7月にはボブ・コングドン氏がExchangeのデザインエンジニアとしてそれぞれレドモンドの仲間入りする。

 エストラーダ氏は、Lotus Domino Web ServerやLotus QuickPlaceのリードアーキテクトとして働いた。それ以前の2001年には、現在はマーク・ランコビク社長兼CEOが引き継ぐKubi Softwareを創業している。

 コングドン氏は最近までIBMのLotusソフトウェア部門でWorkplace技術の開発に従事していた。それ以前は、Notesの開発元である子会社のIris AssociatesでLotus Domino Web Serverのアーキテクトやテクニカルリードとして働いた。

 こうしたニュースは、最近ミネアポリスのWorldWide Partner Conferenceでマイクロソフトのスティーブ・バルマーがLotus Notesを激しく攻撃したあとに聞こえてきた。

 「私が会ったさまざまなNotesカスタマ、それも大規模ユーザーは、われわれやパートナーらがやってきてリプレースしてくれるのを待っている。こんなに摘み取るのに成熟した顧客ベースを見たことがない」(バルマー氏)

 エストラーダ氏とコングドン氏の前にも、ロータスでアプリケーション開発プロダクトマネジャを務めたゲーリー・デーフェンドルフ氏がMicrosoftのサーバ部門でテクノロジエバンジェリストとなったり、Lotus Notesのチーフセキュリティアーキテクトを務めたチャーリー・カウフマン氏がCommon Language Runtimeグループのセキュリティアーキテクトとなったりしている。

 そしてもちろん、Lotus Notesの父であるレイ・オジー氏も、彼が創業したGroove Networksがマイクロソフトに買収されたことによって、CTOとしてレドモンドの仲間入りをしている。

 また、IBMソフトウェアグループでLotusメッセージング製品のワールドワイドセールス部門を統括するエド・ブリル氏は最近、マイクロソフトから誘いを受けたことを自身のブログで明かしている。

[英文記事]
Microsoft Continues to Raid Lotus

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