1980円のパワポ互換ソフト、サンとソースネクストが共同開発

2005/9/14

ソースネクスト 代表取締役社長 松田憲幸氏(左)、サン・マイクロシステムズ 取締役 マーケティング統括本部長 杉本博史氏(右)

 ソースネクストは9月13日、サン・マイクロシステムズと共同で企画開発したプレゼンテーションソフト「超五感プレゼン 〜スタースイート 8 Impress〜」(1980円)を12月9日に発売すると発表した。同ソフトは9月30日に発売する「スタースイート 8」のプレゼンテーションツール「Impress」に独自の機能を追加して独立させたもの。ソースネクスト 代表取締役社長 松田憲幸氏およびサン・マイクロシステムズ 取締役 マーケティング統括本部長 杉本博史氏は、画面周りや動作など、デモンストレーションを通じて「Microsoft Office PowerPoint」との互換性の高さを強調した。

 「超五感プレゼン」の最大の特徴は、Microsoft Office互換の和文フォントを新たに13書体搭載したこと。これにより、フォント数の少なさが日本市場において互換性維持のネックとなっていたという弱点をある程度克服することが可能となった。そのほか、PowerPointのスライド効果全種類サポート、パスワード付きPowerPoint書類のインポートが可能、PCにPowerPointをインストールしていない場合でも、PowerPointライクな操作性を実現するなどさまざまな機能強化を行った。

 ソースネクストによると、国内におけるプレゼンテーションソフト市場は「マイクロソフトが98%もの圧倒的なシェアを握っている状況」だとし、事実上プレゼンテーションソフト=PowerPointという認識が一般的であるとしている。ただし、個人向けPCの出荷台数が「年間555万台なのに対し、(プレゼンテーションソフトの)パッケージの販売本数は16万本に過ぎず、個人向けPCへのプレゼンテーションソフトの普及は十分に進んでいない」と「超五感プレゼン」発売の背景を説明した。事実、WordやExcelとは違い、PowerPointはPCにプレインストールされていない。ソースネクストおよびサンでは、1980円という価格優位性を武器に、PowerPointとの互換性の高さをアピールしながら、個人向けプレゼンテーションソフト市場の開拓を行っていく構えだ。

(@IT 谷古宇浩司)

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