「これほど安いWeb会議サービスはほかにない」、MS

2005/10/26

 マイクロソフトは10月25日、ホスティング型Web会議サービス「Microsoft Office Live Meeting 2005」を11月1日に提供開始すると発表した。同時に14日間限定使用権もWebサイトから無償で提供開始。Microsoft Office製品との統合と低価格を売りに、日本での展開を図る。

米マイクロソフト RTC APAC/中国/日本地区ディレクター ベン・グラーツ氏

 Live Meeting 2005は、PCからインターネット接続で利用できるホスティング型Web会議サービス。ユーザーはWebブラウザからサーバにアクセスして会議を開催し、音声、PowerPointビューア、チャット、デスクトップの共有などで、参加者と双方向のやりとりを行う。

 米マイクロソフト RTC APAC/中国/日本地区ディレクター ベン・グラーツ(Ben Graetz)氏は、「ワクワクする製品。生産性向上、コスト削減を実現し、時間の削減によって仕事と私生活のバランスをよくする。Microsoft Officeユーザーと同数の人に活用されると思っている」と自信を見せる。

 グラーツ氏によると、マイクロソフトのRTC(リアルタイムコラボレーション)に関する将来のビジョンとは、「プレゼンス情報」を利用し、電話や電子メールなど手段を問わずに、個人とシームレスに連絡を取れる環境を提供することだという。そのためにはファイアウォールの内外にかかわらず企業内PC、家庭用PC、携帯電話などのデバイスと安全にやりとりすることが必要となる。「Live Meeting 2005」はその核となるソリューション。

 製品のデモンストレーションでは、操作の簡易性、Microsoft Office製品との親和性が紹介された。ユーザーはWebブラウザ経由で会議を開催できるほか、WordやPowerPointなどMicrosoft Officeアプリケーションから開催することも可能。資料を共有し、変更を加えながら会議を進めることもできる。書き込みを行った資料は議事録として保存できる。

 「Live Meeting 2005」はボリュームライセンスで提供される。最小構成はサービス基本料金と最大15人収容の会議を開催できるアカウント5名分で、月額4万2400円。マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 RTCジャパン マネージャ 越川慎司氏は「これほど安いWeb会議サービスはほかにない。日本に根付かせたいとの思いから競争力のある価格にしている。すべてのPCワーカーに利用してほしい。使い慣れたMicrosoft Office製品との統合により、より簡単にいろいろなシーンで使えるのではないか」と力を込めた。

(@IT 長谷川玲奈)

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マイクロソフトの発表資料

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