「SAPと並ぶブランドに」、ライブドア堀江氏、弥生にエール

2005/10/27

弥生 代表取締役社長 平松庚三氏(左)とライブドア 代表取締役社長兼最高経営責任者の堀江貴文氏(右)

 弥生は10月26日、「弥生会計 06」をはじめとする業務ソフト群(スタンドアロン版)の最新バージョンとLAN対応の販売管理ソフト「弥生販売 NE 06」を発表した。

 同社によると、「弥生」シリーズは累計出荷数100万本を超え、従業員30人以下の個人事業者や小規模法人向け業務ソフトではトップクラスのシェアを誇るという。しかし、売り上げの50%弱を占める店頭市場の規模自体が縮小傾向にあると同社では分析、2005年5月に発売したLAN対応の「弥生会計 NE 05」を契機に、対象ユーザー数300人以上の中小規模法人にもターゲットを拡大し、ビジネスパートナー経由の販売に営業の力点を移そうとしている。LAN対応製品も、「弥生会計 NE 05」「弥生販売 NE 06」に引き続き、「弥生給与 NE 06」へとラインアップの拡充を急いでいる。

 弥生 代表取締役社長 平松庚三氏は同社の2005年度のビジネスの利益率を40%と発表している。同社の高利益率体質は、販売後のサービス&サポートに支えられている。2005年度の登録ユーザー数は51万5000で、サービス&サポートの契約者数は10万4000。2006年度はそれぞれ57万2000、11万7000を目指す予定で、これらのビジネスの基盤となるNE関連製品の売り上げ自体も2005年度の5000万円から2006年度は10倍の5億円、2007年度は前年比2倍の10億円を見込んでいる。

 サービス&サポート契約の増加に伴い、契約者に対してさまざまな付加サービスも提供している。あおぞら銀行と共同で展開する法人向けの融資サービスや、Livedoorクレジットと行う経営者向けの無担保ローン「経営者応援ローン」といった資金調達支援サービスがそれに当たる。このほか、経営診断サービスなども提供している。

 ライブドア 代表取締役社長兼最高経営責任者の堀江貴文氏は「将来的にはSAPやオラクルと並ぶアジア発のブランドになってほしい」とし、弥生の未来にエールを贈った。

(@IT 谷古宇浩司)

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