1端末105円、パワードコムが広域イーサにモバイル接続追加

2005/11/11

 パワードコムは11月10日、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)と協業し、パワードコムの広域イーサネット「Powered Ethernet」と、IP-VPN「PENeX」のユーザー向けに、PHS通信カード、3G通信カードを使い、閉域網を経由して企業ネットワークにアクセスできるゲーウェイオプションサービス「ゲートウェイモバイル[KWINS]プラン」を12月1日に受付開始すると発表した。

パワードコム マーケティング・商品統括本部 広域イーサネット商品企画部 広域イーサネット開発第2グループの浅岡理一郎氏(左)と小池田寛士氏

 PHS通信カード、3G通信カードを使って企業ネットワークにアクセスする場合、通常は携帯電話キャリアやISPのインターネットを経由するのが一般的。同プランはインターネットを経由せずにKCCSの閉域網に直接アクセスするため、高いセキュリティを確保できるという。KCCSの閉域網とパワードコムのネットワークを接続するゲートウェイはパワードコムが用意し、帯域などを常時監視する。ユーザーはゲートウェイの増設などを意識せずに利用できる。また、KCCSはモバイルアクセス向けの認証サーバを無償で提供するため、ユーザーは新たに設備投資をする必要もない。

 ゲートウェイの利用料金は1端末ごと。PHSは1端末で月105円、3Gは1端末で月525円。1端末から契約できる。PHSと3Gを混在させて使うこともでき、「スモールスタートや小規模での利用を検討しているユーザーにも最適」(同社 マーケティング・商品統括本部 浅岡理一郎氏)という。

 データ通信料金は別に必要。PHSは使い放題の定額料金プランで月7140円など。3Gは25万パケット分のデータ通信まで定額で利用できる30Mパックが月5145円。25万パケットを超えるデータ通信は1パケット当たり0.021円かかる。同様に40万パケットまで定額の50Mパックが月6825円で、超過分は1パケット0.0189円。65万パケットまでの80Mパックは月9240円で、超過分は1パケット当たり0.0157円。KCCSのほかサービスでは、1端末当たりの月の平均使用パケット数は約60MBだという。

 データ通信速度は、PHSが受信最大128kbps、3Gが受信最大2.4Mbps。3GはKDDIのCDMA 1x WINがベース。公衆無線LANなどにアクセスできるオプションも用意する。同プランの契約や請求はパワードコムが一括で行う。パワードコムは1企業で平均300端末の契約を見込んでいて、3年で40社の獲得を目指す。

(@IT 垣内郁栄/富嶋典子)

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パワードコムの発表資料

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