ブログ普及委員長の真鍋かをりさん、「ブログに救われた」

2005/12/6

 自身のブログで1日約15万のアクセスを稼ぐ真鍋かをりさんが、ニフティ後援による「ブログ普及委員会」の委員長に就任、特設Webサイトが12月5日にオープンした。ニフティは、@nifty会員以外でも無料で利用できるレンタルブログ・サービス「ココログフリー」を11月24日から提供している。

今年一番興奮したサイトは「笑いシーク」だと言う真鍋さん

 ブログ普及委員会のWebサイトでは、まだブログを始めていない人たちをターゲットに、その楽しさを伝えるコンテンツを展開していく。真鍋さんがメガネの女教師に扮し、初心者がブログに関して抱きがちな質問に動画で答えるコーナーや、面白いブログを紹介するコーナー、テーマを出題してこれに沿ったブログの書き込みを募集するコーナーなどで構成されている。

 真鍋さんは記者会見で、「ブログは流行語になったが、読んでいる人は多くても、持っている人はそれほどいない。皆に広げていきたい」と抱負を語った。

 ブログをやっていて一番良かったことは、との質問には、「仕事で落ち込んでいたり、辛かったりしたときに、それを正直に書くことで救われた」ことだと回答。今後はポッドキャスティングにも挑戦し、個人的に録音したものをアップしてみたいと話した。

 真鍋さんは記者会見の後、エッセイなどで活躍する泉麻人氏と対談し、ブログについてより詳しく語った(この対談のダイジェストはブログ普及委員会のWebサイトに掲載予定)。以下はこの対談における真鍋さんの発言の一部。

  • 仲良しの友達でも、悩んでいることを知らない時がある。ブログを読み合うことが、携帯メールと同じような新しいコミュニケーションに育っていくと思う
  • ブログは、自分自身のリアルな体験を伝えられる
  • ブログでは自分のバイオリズムが顕著に出てしまう
  • オフの自分を理解してもらうことで、親近感を感じてもらえる
  • 掲示板だと言いっ放しで逃げられる。ブログだとトラックバックで自分のブログにリンクするので、無責任なことは言いにくい。より成熟していると思う
  • これまであまり大きく取り上げられなかった人の意見も知ることができる
  • ブログの世界はまだ雑然としていて、枠が決まっていないことも多い。普及だけでなくて、整備を助けることもやっていきたい
  • 団塊の世代の人たちが定年退職後に、ブログで情報交換するようになるといい

 ブログ普及委員会の代表委員としては、スポーツ解説者のフローラン・ダバディ氏や占い師の鏡リュウジ氏など、ココログに個人ブログを持つ著名人が名を連ねている。著名ブロガーが運営するJapan Blogger Conferenceからの協力も得ているという。

(@IT 三木泉)

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ブログ普及委員会

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