2010年、RFIDへの支出は30億ドルを超える、ガートナー予測

2005/12/20

 ガートナー ジャパンは12月19日、RFID関連市場の予測を発表した。

 2005年の世界全体のRFIDの支出額は、前年比39%増の5億400万ドルとなる見込み。2006年度にはさらに企業導入が進み、新規ライセンスの売り上げが7億5100万ドルに達し、2010年には世界全来のRFID支出が30億ドルを超えると同社は予測している。

 ガートナーのリサーチ・バイス・プレジデント ジェフ・ウッズ(Jeff Woods)氏は、RFIDの今後の成長要因を「バーコードでは対応できない場面でのビジネス価値」にあるとコメントしている。そもそも同社では、RFIDをバーコードの代替技術と考えるべきではなく、企業がビジネス・プロセスに合わせてこれらのデータ収集技術を使い分けることになるという認識を持っている。

 具体的には、バーコードが倉庫での在庫管理のように、ビジネスプロセスが整理されている環境で活用されるのに対し、RFIDタグは小売業界や病院など資産の動きが激しく、管理・統制が難しい環境を組織的に管理するという場面で効果を発揮する、と同社では見ている。

[関連リンク]
ガートナー・ジャパン

[関連記事]
ヨドバシ・ショックで現実味 HPなどがRFIDラボのサービス開始 (@ITNews)
実用化は5年後? 坂村健教授が示したRFIDの課題 (@ITNews)
アッカ、BEA、ユニシスがRFIDタグ利用システムの実証実験 (@ITNews)
SAPがRFID対応製品、海外は実績豊富だが国内は? (@ITNews)
RFIDを飛翔させる? トッパンとMSが検証センター開設 (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)