ファーウェイスリーコム、廉価なスイッチで日本攻略

2006/1/31

 ファーウェイスリーコムは1月30日、同社のシャーシ型マルチレイヤスイッチ「Quidway S6500シリーズ」の新機種とスイッチエンジン・モジュールを発表、コストパフォーマンスで日本市場を攻略することを宣言した。

 S6500シリーズは、同社の最上位スイッチシリーズである「S8500シリーズ」の下に位置するコアスイッチ・シリーズ。今回新機種として、「S6502」という2スロットの製品を発表した。これで同シリーズは4機種となった。

Quidway S6506Rは432Mppsを発揮する

 さらにS6500シリーズでは、「XGBUS」というバックプレーン・バスに対応した新たなインターフェイスモジュールとスイッチエンジンが発表された。もともとS6500シリーズでは、シャーシに2種類のバスが装備されているが、従来は「GE BUS」と呼ばれるバスに対応したインターフェイスモジュールしか提供されていなかった。今回、「XGBUS」と呼ばれるバスに対応したモジュールが発売され、スイッチの能力をフルに発揮することができるようになるという。XGBUS対応の新インターフェイスモジュールには、24あるいは48ポートのギガビットイーサネット・モジュールと、2あるいは4ポートの10ギガビットイーサネット・モジュールがラインアップされている。

 最上位機種の「S6506R」は、インターフェイスモジュール用スロットを6つ搭載。バックプレーンの容量は1.68Tbpsとなっている。新たなスイッチエンジンの「Salience III Plus」を導入することで、スイッチング容量は768Gbps、パケット転送能力は432Mppsを実現できるという。

 S6500シリーズはシスコシステムズのCatalyst 4500シリーズに相当するが、ギガビットイーサネット・インターフェイスモジュールでは48ポートすべてがワイヤスピードによる転送を実現しており、10ギガビットイーサネット・インターフェイスモジュールも用意されているなどの点で、Catalyst 4500よりも優れていると同社は話した。

 ファーウェイスリーコムはまた、セキュリティ機能を搭載したギガビットイーサネットのアップリンク付き10/100Mbpsイーサネット対応低価格スイッチ、「Quidway S3100シリーズ」を発表した。同シリーズにはRADIUSサーバ機能が搭載されており、単体で802.1xユーザー認証を実現することができるという。参考価格は10/100Mbpsポート8個にギガビットイーサネットのアップリンクポート1個を搭載した製品が6万7000円から。

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