音楽を聴きながら、携帯で喋れるヘッドセット

2006/2/16

 日本プラントロニクスは2月15日、iPodや携帯電話で音楽を聴きながら、携帯電話の着信・通話ができるワイヤレスヘッドセット「Pulsar590A」の販売を開始した。Bluetoothに対応し、Bluetooth搭載のミュージック携帯P902iではワイヤレス接続やハンズフリー通話などを行えるほか、ヘッドセット本体のボタンで再生や早送りなどが可能となっている。

日本プラントロニクス 代表取締役社長 村田裕志氏
  Pulsar590Aは、音楽を楽しむヘッドフォンとマイク機能を融合し、音楽を聴きながら携帯電話の着信・通話ができるワイヤレスヘッドセットだ。従って、かばんの中など離れたところにBluetooth対応携帯電話をしまったままでも、通話ができる。Bluetooth 2.0に準拠しており、HFP、HSP、A2DP、AVRCP、GAVDPといったプロファイルをサポート。A2DPとAVRCPをサポートしているNTTドコモの携帯電話「P902i」とペアリングすると、Pulsar590A側についているボタンで、楽曲の再生や停止、早送り、音量調整などのリモコン操作ができる。

 iPodなどBluetoothを搭載していない音楽再生機の場合には、付属の「ユニバーサルBluetoothアダプタ」をイヤフォンジャックに挿すことで、アダプタとPulsar590Aの間でBluetoothの通信がされてワイヤレスでの視聴が可能だ。充電が切れた場合や、飛行機内など無線通信が禁止されている場所では、付属されているコードを装着することで聴くことができるようになっている。

 日本プラントロニクス 代表取締役社長 村田裕志氏は、「プラントロニクスのヘッドセットは、成田や羽田の管制塔などでも利用されている実績のある製品だ。現在はオフィスやコンタクトセンターでの利用が多いが、今後はモバイルやオーディオ・エンターテイメント分野が増えるのではないだろうか」と予測した。

Pulsar590Aの外観。再生ボタンや早送りボタン、音量の調整ボタンが見え、P902iのような対応機種はここから操作可能。通信距離は最大10メートルだ iPodのようにBluetoothを搭載していない機器の場合は、このようにアダプタを接続して利用するか、普通のヘッドフォンと同様に有線で接続することもできる

 アジアパシフィック地域におけるBluetooth搭載機器の比率は、2005年が18.6%だが、2008年には49.1%まで上昇するとし、「日本では、Bluetoothを搭載した携帯電話は10機種くらいだが、欧米では3〜4割が搭載している。日本でもこれからどんどん増えていくだろう。SkypeやWebチャットもヘッドセットの需要を喚起する。Pulsar590Aは今後1年間で1万台程度を出荷したい」(村田氏)とコメントした。

(@IT 大津心)

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日本プラントロニクスの発表資料

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