IDE事業売却は2006年6月目標、ボーランド
2006/3/4
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| 米ボーランドソフトウェア デベロッパーリレーションズ バイスプレジデント チーフエバンジェリスト デビッド・インターシモーネ(デビッド・アイ)氏 |
ボーランドが主力事業である統合開発ツール事業の売却を発表したのは2月8日のことだ。しかし、いつ、どのようにそれが行われるのか詳細は伏せられたままだった。同社で開発者とのコミュニケーションを担当し、今回の事業売却を担当するグループの一員でもあるデビッド・アイ氏に、開発ツール事業の売却とその後のボーランド、そして統合開発環境について聞いた。
――ボーランドは2月8日に統合開発ツール事業の売却を行うと発表しました。具体的な売却先も決まっていないのに、「売却する」ということを先に発表したのはなぜですか?
ボーランドは、会社の中で決断された重要な事項については、顧客や株主など社外に対して速やかに発表しなければならないと考えています。社内に対してもそうです。これを秘密にしたままでは、スタッフは「ボーランドがIDE事業を売却するようだ」といったウワサの中で仕事をしなければならなくなるかもしれません。それよりも、正直に発表することを選んだのです。それは同時に、今後もIDEに対する投資を続けていくので安心してほしい、というメッセージでもあります。
――事業売却では、具体的には何が起こるのでしょう? ソースコードの売却でしょうか? それとも部門ごとですか? サポートなどはどうなりますか?
法律上の用語でいうと、今回ボーランドが行うことは“事業売却”ですが、分かりやすくいえば統合開発ツール部門の“スピンアウト”もしくは“スピンオフ”だといえるでしょう。投資家の力を借りて、統合開発ツールを主なビジネスとした会社を新しく作る、ということです。ソースコード、人、顧客、製品、過去の遺産などを含みます。
私は事業売却に関するリーダーシップチームの一員です。日本に来てからも3日連続で早朝まで電話会議を行っています。すべての手続きを適正に行うとして、今年の6月末には事業売却が行われることを目標にしています。
ボーランドの社員は、新会社へ行くか、残るかを選べます。多くの社員はもう決めたようです。
――あなた自身はもう新会社へ行くことを決めているのですね?
もちろん!
――統合開発環境についてお聞きします。統合開発環境はVisual StudioとEclipseに収れんしていくように見えます。今後の統合開発環境の市場について、どう考えていますか?
ボーランドはEclipse Foundationに参加していますし、Eclipseで動くJBuilderも発表しています。一方で、Eclipseはフレームワークであって、JBuilderはEclipse以上のプラスアルファがあると考えています。例えば、開発中でもデータを表示できるライブデータや、ライブラリなどです。先進的なユーザーはJBuilderを使い続けるでしょう。
また、Visual Studio.NETは.NET用の開発環境ですが、Win32環境での開発を行っているデベロッパは多くいます。しかしVisual Basicプログラマは、.NETに切り替えるしかありません。Delphiなら、.NETとWin32の両方をサポートしています。
――ということは、JBuilderもDelphiも、市場で生き残っていくということですね。
イエス。いまでも多くのロイヤルユーザーがいます。
――ボーランドが注力するというALMについて教えてください。ボーランドのALMの特徴は何ですか?
ボーランドが注力するALM(Application Lifecycle Management)は、4つに分けて考えることができます。ITガバナンス、要求管理、チェンジマネジメント、クオリティマネジメントです。ボーランドはこれらを推し進めるうえで、顧客の製品を自社の製品に置き換えるよりも、顧客がすでに持っているITインフラをサポートしつつ、顧客の成功を助けたいと考えています。プロダクトカンパニーというよりも、コンサルティングセールスです。ボーランドの大きな部分は、プロダクトベースからサービスベースへと変化していきます。
(@IT 新野淳一)
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