これで携帯電話を落としても、もう安心?

2006/4/11

 KDDIは4月10日、法人向け携帯電話ASPサービス利用者に対して、ユーザーが利用しているauの携帯電話機内に保存された個人情報が流出した場合に、損害賠償などの費用を補償する「個人情報漏洩保険」を4月11日より提供開始すると発表した。携帯電話事業者がこのような個人情報漏えい保険を提供するのは初めてだという。

 個人情報漏洩保険は、KDDIが引受保険会社と締結している保険契約により運営されているもので、KDDIが保険契約者となり、ユーザーを被保険者とする保険サービス。具体的には、KDDIが提供している法人向け携帯電話ASPサービス「ビジネス便利パック」と「GPS MAP」を利用している企業を対象に、ユーザーが利用しているauの携帯電話機内に保存された個人情報が紛失などの理由で流出した場合に、損害賠償などの費用を補償するというものだ。

 同社では、従来より提供しているPCからauの携帯電話内のアドレス帳などのデータを削除する「リモートデータ削除機能」に加えて、今回提供する「個人情報漏洩保険」を加えるこによって、万が一情報漏えい事故が起きた場合でも損害賠償などの事態に備えることができ、企業側は充実した個人情報保護対策が可能になるとしている。

 これに加えて、5月からはPCから遠隔でauの携帯電話の発信やアドレス帳、電子メールなどを他人が利用できないようにロックする「アクセス制限」の設定内容の変更や、設定状況を監視することができる「セキュリティ監視機能」を提供開始する。このサービスを提供することによって、社員が利用する携帯電話のセキュリティ管理が可能になるとした。

[関連リンク]
KDDIの発表資料

[関連記事]
au、新総合音楽サービスで“iPod+mixi”を実現? (@ITNews)
もう親指は要らない? au、新しい音声入力機能搭載 (@ITNews)
キャラクターが大集合、KDDIが携帯向けゲームポータル開設 (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)