目指すはGoogleの証券会社版〜GMOインターネット証券

2006/4/14

 GMOインターネットグループのGMOインターネット証券は4月13日、5月12日よりインターネット専業の証券取引サービスを開始すると発表した。GMOインターネット 代表取締役会長兼社長 熊谷正寿氏は、「Web 2.0企業の代表であるGoogleの特徴は、無料サービス、機能を検索に特化している、APIを公開しているの3点だ。これを証券会社として実現したのがGMOインターネット証券だ。同社は低料金、決済機能に特化、API公開を特徴とし、証券会社版のGoogleを目指す。GMOグループの2000万ユーザーにサービスを提供したい」と抱負を語った。

 GMOインターネット証券は、インターネット取引専業の証券会社。サーバをLinuxで構築するなど、オープンソースを多く取り入れたほか、デイトレーダー3000人に実施したアンケート結果を反映させたコンセプトや取引ツールなどを取りそろえた点が特徴だ。コンセプトは、「安い、速い、すごい、楽しい、便利な」の5つだという。今後のスケジュールは、4月24日から口座開設の申し込みを開始し、5月12日から営業を開始する。

左)GMOインターネット証券 代表取締役社長 高島秀行氏、右)GMOインターネット 代表取締役会長兼社長 熊谷正寿氏
 “安い”では、業界最低水準の手数料を実現。1注文当たりの約定代金が20万円までの場合は105円、50万円までが315円、100万円までが525円、300万円までが1050円となり、以後300万円ごとに1050円が加算される。手数料の定額料金化について、GMOインターネット証券 代表取締役社長 高島秀行氏は、「5月12日に営業を開始したのち、2カ月後くらいをめどにリスクなどを算定し、定額制の導入を検討したい」とコメントし、定額制を7月ころに導入する予定であることを明らかにした。

 “速い”では、デイトレーダーなど「短時間で何度も取引を繰り返し、サーバのレスポンスを重視するユーザー」に対してストレスの少ない発注を提供するために、専用サーバの用意や負荷の少ないサーバへの割り当てするようなサービスを検討中だとした。“すごい”では、業界最高水準の信用余力を実現し、“楽しい”ではGMOインターネットグループのSNSやコミュニティサイトとの連携などを提供する。

 最後の“便利な”の部分では、投資家のニーズを反映した独自のツール提供するほか、WebサービスAPIを公開する。ツールの第1弾はAjaxで開発した「はっちゅう君」を提供する。はっちゅう君は、Webブラウザを用いない常駐型ツール。複数のウィンドウを同時に起動できるほか、RSSで株価情報をリアルタイムで収集することもできる。複数のウィンドウを同時に起動できるため、「同じ銘柄に複数の指値を入力しておいて、状況次第で選んで注文する、といったテクニックも可能なはずだ」という。

 また、APIを公開したことによって、ユーザーが自由にツールを作成することができるほか、他社の分析ツールとの連携も可能。さらに、ツールをオープンソース化することで、コミュニティでの開発を支援するという。GMOインターネット証券 フロントシステム開発プロジェクトリーダー 笠原正寿氏は、「APIを公開するほか、サンプルツールも提供するので、ゼロからツールを作ることもできるし、既存のツールをカスタマイズして利用することもできる。いずれにしてもコミュニティを活性化させてさまざまなツールが出てきてほしい」と語った。

 熊谷氏は、4月14日に上場廃止となるライブドアについて、「当社は1999年、ライブドアは2000年と、同時期に上場したインターネットベンチャーなので、個人的には親しみを持って見守っていたが残念だ。ライブドアは投資家に迷惑を掛けてしまった。GMOはユーザーに迷惑を掛けないことを最優先に考えている。今後もユーザーや投資家に笑顔でいてもらえるような経営を目指す」と語った。

(@IT 大津心)

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