Excel→(Flash)→PowerPoint=見える化?

2006/5/24

 日本ビジネスオブジェクツは5月23日、Microsoft Excelで入力されたデータをMicrosoft PowerPointやPDFなどのファイルに出力するソフトウェア「Crystal Xcelsius(クリスタル・エクセルシアス)日本語版」を発表した。

同社の戦略について発表した日本ビジネスオブジェクツ マーケティング部 ディレクター 篠原克志氏

 クリスタル・エクセルシアスは、Excelデータを基にグラフやチャートを作成、それらをFlashデータに変換し、PowerPointのスライドシートやPDFなどに貼り付けて表示するソフトウェア。クリスタル・エクセルシアスを用いて作成されたデータは、PowerPointやPDFのファイル上で数値を変更でき、それに伴い作成したグラフやチャートも動的に表示が変化する。作成後のデータはクリスタル・エクセルシアスをインストールしていないPCでも表示、操作することができる。

 クリスタル・エクセルシアスには次の3つのラインナップが用意されている。個人のビジネスユーザーを対象としたスタンドアロン版で、ローカルに置かれたExcelシートを基にデータを作成する「Crystal Xcelsius Professional」と「Crystal Xcelsius Standard」、企業の部門単位や中小企業の利用を対象としたネットワーク版「Crystal Xcelsius Workgroup」。

 「Crystal Xcelsius Professional」はPowerPointやPDF、Flashなどのファイルに出力できるが「Crystal Xcelsius Standard」はPowerPointのファイルのみの出力となる。「Crystal Xcelsius Workgroup」は「Crystal Xcelsius Professional」の機能に加え、データベースと連携してデータを作成、25人まで閲覧が可能になる。

 日本ビジネスオブジェクツは7月14日からクリスタル・エクセルシアスを販売する。価格は「Crystal Xcelsius Standard」が2万9000円(税別、以下同)、「Crystal Xcelsius Professional」が7万4500円。「Crystal Xcelsius Workgroup」は105万円。日本ビジネスオブジェクツは3製品合わせて初年度5000本の出荷を目指す。販売に先駆けて同社のWebサイトではクリスタル・エクセルシアスの体験版がダウンロードできる。

(@IT 千葉大輔)

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日本ビジネスオブジェクツ
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