SaaSアプリのネットスイート、新CRMを発表

2006/5/26

 オンデマンドのSaaS(Software as a Service)方式でソフトウェアを提供するネットスイートは5月25日、営業管理や代理店管理、販売手数料管理などの機能を備えたアプリケーション「NetSuite CRM+ for Japan」を発表した。Webサイトのホスティングや分析機能などもあり、「顧客ライフサイクルの全プロセスを自動化できる」としている。6月末に提供開始する。

 同製品はネットスイートの「NetSuite CRM」をベースに機能を追加した。追加したのはレポートやダッシュボードなどで顧客の情報を把握できる「受注管理」、過去の受注データから購買履歴を確認し、新たな顧客ターゲット層を見つけ出すことができる「追加販売/関連販売(Upsell/Cross-sell)」、販売目標や販売量をベースに販売担当者への報奨を管理する「インセンティブ管理」、目標の達成に必要な関連作業の推移を記録する「プロジェクト・トラッキング」。電子商取引サイトのホスティングや、パートナーを管理する機能も搭載する。

 ベースになったNetSuite CRMにはCRMアプリケーションとして一般的な問い合わせや見込み顧客管理、選定、商談、見積りなどの機能がある。NetSuite CRM+を使うことで、加えて受注、サポート、追加購入、コンタクトなどの機能が利用できることになる。NetSuite CRM、NetSuite CRM+は日本語インターフェイスを搭載。名前や住所の順序も日本仕様にしている。両製品ともインターフェイスにはAjax技術を全面採用した。

 NetSuite CRM+の価格は1アカウント当たり月1万5000円。インセンティブ管理やWebサイト構築、分析などの追加モジュールを利用する場合は別料金。NetSuite CRMは1アカウント当たり月1万1000円。

 また、ネットスイートはトランスコスモス、インスパイアと資本提携したことを発表した。トランスコスモスは約20%、インスパイアが数%出資する。トランスコスモスはNetSuite製品の販売と日本向け製品の開発で協力する。インスパイアはネットスイートの日本でのビジネスの立ち上げやマーケティングなどを支援する。

(@IT 垣内郁栄)

[関連リンク]
ネットスイートの発表資料
NetSuite CRM+の発表
インターフェイスにAjax採用
トランスコスモス、インスパイアとの資本提携

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