ソースネクスト、ウイルス対策ソフトの年間更新料を0円に

2006/5/30

 ソースネクストは5月29日、年間更新手数料を無料にしたセキュリティ対策ソフト「ウイルスセキュリティZERO」を7月6日より販売開始すると発表した。従来、毎年発生していた年間更新手数料を無料にし、「昨今のセキュリティ対策ソフトのベンダは、ソフト価格を下げて年間更新手数料でもうける傾向がある。そのビジネスモデルを崩す画期的なソフトだ」(ソースネクスト 代表取締役社長 松田憲幸氏)と位置付ける同社の戦略的製品だ。

年間更新手数料を無料にしたセキュリティ対策ソフト「ウイルスセキュリティZERO」を発表するソースネクスト 代表取締役社長 松田憲幸氏と、新ソフトのパッケージ
 ウイルス対策ソフトを代表とするセキュリティ対策ソフトは、定期的なパターンファイルの更新やウイルス検索エンジンなどのアップデートが存在し、パッケージ購入時には1年分のアップデートの権利が付属するのが一般的だ。そして、購入してから1年後に権利が終了すると、それ以後、毎年数千円の年間更新手数料が発生する仕組みとなっており、それがセキュリティベンダの重要な収入源となっている。

 しかし、同社が行った調査によると、「セキュリティ対策ソフトの期間更新を行ったことのあるユーザー」は73.0%で、その内「セキュリティ対策ソフトの期間更新の際に不満に思ったことのあるユーザー」は60.0%に上ったという。不満の内訳は「更新費用が高い」が35.0%で1番多く、続いて「期限切れが近づいたメッセージが立ち上がるのがわずらわしい」が23.4%、「更新の方法が分かりにくい」が13.4%だった。さらに、「セキュリティ対策ソフトの年間更新手数料はいくらが妥当だと思うか?」と訊ねたところ、1001円〜3000円が1番多くて41.4%、続いて1円〜1000円が26.0%、無料が16.9%という結果だった。

コンシューマ向けセキュリティ対策製品のシェア。ソースネクストは現在16%で第3位だが、ウイルスセキュリティZEROで首位奪還を目指すという
 この調査結果を受けて、ソースネクストは年間更新手数料モデルをOS対応モデルへと変更した「ウイルスセキュリティZERO」を同社のセキュリティ対策ソフトのラインアップに追加する。OS対応モデルとは、次期Windows「Windows Vista」の正式サポート期間が終了するまで、ウイルスのパターンファイルの更新やエンジンのアップデートなどに必要な更新手数料を無料にするというもの。その分、ソフトウェアの価格は上昇して3970円となる。松田氏は「マイクロソフトはおおむね10年間はサポートするので、2016年くらいまでは更新料は必要なくなる。他社のセキュリティ対策ソフトの年間更新手数料は4000円程度なので、10年間で4万円以上の差がでるだろう」と説明した。

 ウイルスセキュリティZEROの更新手数料には、新たな脅威への対応や新機能といったセキュリティ対策エンジンを大幅アップデートするような場合も含まれる。また、PCを乗り換えた場合でも、サポート期間中は古いPCでアンインストールすれば、そのまま新しいPCにインストールできるという。

 松田氏は、「そもそもセキュリティ対策ソフトというものは好きで使うものではなく、ユーザーにしてみればコストがかかるだけのソフトだ。この製品を投入することで、出荷本数を現在の100万本から200万本に増やし、2010年には1000万ユーザーを目指したい。法人ライセンスの出荷や、PCとのバンドル出荷もしていきたい」と意気込みを語った。

(@IT 大津心)

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