NTT版YouTubeは、クリエイティブコモンズを簡単に選べる

2006/8/8

 NTTは8月7日、個人が撮影したオリジナル動画を投稿して一般公開できるWebサイト「ClipLife」のトライアルサービスを8月28日に開始すると発表した。トライアルでは、不正な映像検出に関するノウハウ収集や、クリエイティブコモンズに基づく利用の促進などを実験的に行っていく。

NTT 第三部門 プロデュース担当 担当部長 仲西正氏
  ClipLifeは、プロやアマチュア問わず、個人が撮影した動画コンテンツを公開できる動画共有サイト。例えば、子供の運動会を撮影した動画を親戚だけに見せたい場合には、アクセス権を親戚にのみ配布して共有したり、多くの人に見てほしいプロのカメラマンであれば、課金も視野に入れて幅広いユーザーに向けて有料/無料で公開することもできる。トライアルはNTTが主体となって行い、OCNのNTTコミュニケーションズやgooのNTTレゾナントなどが協力する。

 トライアルでは、「動画の視聴やコミュニケーション促進」「不正な映像検出に関する運用ノウハウ」「クリエイティブコモンズに基づくコンテンツの利用促進」などを主に検証する。不正な映像検出に関する運用ノウハウでは、いわゆる公序良俗に反する情報が含まれていないかを判断する。その際、まずテレビなどの著作物からの無断転載を防ぐため、その映像のソースをある程度自動的に判別し、問題がある場合には削除する。ただし、内容が公序良俗に反するかどうかは「まだ機械が自動的に判断するのは難しい。最終的には人間の目で見て判断する」(NTT 第三部門 プロデュース担当 担当部長 仲西正氏)が、映像の傾向やしきい値設定ノウハウなどをトライアルで収集したいとした。

 クリエイティブコモンズとは、著作権者がインターネット上で作品などを公開する際に、あらかじめ作品の使用条件を明示し、利用者側の許諾手続きを省くことで、作品の流通や再利用を促進する枠組み。日本では、クリエイティブ・コモンズ・ジャパンが普及活動を行っている。今回のクリエイティブコモンズに基づくコンテンツの利用促進では、ユーザーが動画を投稿する際にあらかじめクリエイティブコモンズのパターン(転載のみ可や、加工は不可など)を選ぶだけで、簡単にクリエイティブコモンズである意思表示をできるようにする。

 そのほか、ClipLifeで公開している動画を簡単に自分のブログ上などでも公開する機能や、動画の途中の特定シーンを選択してコメントする機能、特定のシーンにトラックバックする機能などが搭載される予定だ。ビジネス面に関しては、「PVによる広告収入モデルだけでなく、お金を回す仕組みをユーザーに考えてもらおうと思っている。先行する動画共有サービス「YouTube」の動向などを考えると、トライアルの目標ユーザー数は、2007年2月までに毎日積極的に投稿するユーザーを300人、見るユーザーを3000人程度にまで増やしたい」(仲西氏)と語った。

(@IT 大津心)

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