シーゲート、Seagateを上位、Maxtorを下位に位置付け

2006/9/8

 日本シーゲートは9月7日、報道関係者向けの説明会を実施し、シーゲートとマックストアの今後のブランド展開について同社 代表取締役社長 小林剛氏が説明を行った。今後は両方のブランドを維持し、1社2ブランド体制に移行。シーゲートを高機能ブランドに、マックストアをリーズナブルブランドとして確立していく。

日本シーゲート 代表取締役社長 小林剛氏
  米シーゲート・テクノロジーは、2005年12月21日に米マックストアを約19億ドルで買収することを発表。2006年5月22日に買収は完了した。小林氏によると、今後シーゲートは、従来の「Seagate」ブランドと、合併によって新たに得た「Maxtor」ブランドのデュアルブランドで展開していくとした。デュアルブランド化する理由には、顧客に対して2つの価値を提案できることや、代理店にとってはマックストア製品の取り扱いが簡単になること、シーゲートのユーザー数が拡大する点を挙げた。そして、最終的な目標は市場占有率の上昇にあるという。

 両ブランドのすみ分けは、Seagateブランドをハイエンド向けの上位ブランドに位置付け、大容量・最先端技術を投入し、サポートやサービス、信頼性を備えた製品とする。一方のMaxtorブランドは、ローエンド向けの下位ブランドと位置付け、ベーシックなデスクトップやノートPC向けに展開し、おおよそ320Gbytes以下のモデルをコスト重視で取り扱うとした。小林氏は一例として現在Seagateブランドに付与している5年間補償について触れ、「Seagateブランドは安心感を重視するユーザー向けのブランドであるので、当然今後も5年補償を継続して付与する。一方のMaxtorブランドはコスト重視なので付与することはない」と説明した。

 マックストアの工場やラインについては、基本的に継続するものの、最新の設備ではSeagateブランドを製造したり、臨機応変に対応していくとした。また、研究開発とサポートについては一本化する方向であるものの、移行途中の段階では並行する可能性もあるという。

(@IT 大津心)

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