インテルが「vPro」発表、「PCでも仮想化は標準になる」

2006/9/9

 米インテルは9月7日、プロセッサやネットワーク、ソフトウェア技術を組み合わせた企業PC向けのプラットフォームテクノロジ「インテル vPro テクノロジー」を発表した。国内でも日立製作所やNECがvProを搭載したビジネスPCを発表。インテル日本法人は9月8日会見し、「vProはビジネスPCが抱える多くの課題を解決する」とアピールした。

 vProは「インテル Core 2 Duo デュアルコア・プロセッサー」とチップセットの「Intel Q965 ICH8-DO」、ネットワークの「インテル 82566DM ギガビット・ネットワーク」を組み合わせた製品。さらにプラットフォーム技術の「Intel Active Management Technology」(AMT)、「Intel Virtualization Technology」(VT)を搭載する。

インテルのマーケティング本部 ビジネス・クライアント・プラットフォーム・マーケティング部 部長 廣田洋一氏

 インテルのマーケティング本部 ビジネス・クライアント・プラットフォーム・マーケティング部 部長 廣田洋一氏は、電力消費や情報漏えい、運用管理などビジネスPCが抱える課題を指摘したうえで、「vProはこれらの問題を包括的に解決する」と強調した。情報漏えい対策、運用管理などはソフトウェアで対応するのが一般的だが、「ソフトウェアが動作しない環境では機能が動作しない」として、「vProはソフトウェアベースのソリューションをハードウェアの機能で強化する」と語った。

 vProの技術で注目されるのはVTの採用。VTはVMwareなどの仮想化ソフトウェアを支援する技術。VTを使うことでアプリケーションを変更することなく仮想化環境で稼働させることができる。仮想化技術は主にサーバで利用されている技術だが、廣田氏は「中央官庁や金融ではイントラネット用とインターネット用に2台のPCを用意しているケースがある。VTを使うことで仮想OSを構築し、複数の環境でも1台のPCにできる。PCの使用率向上にもつながる」と話し、クライアントPCでも仮想化技術が有用と説明した。業務に応じた「仮想アプライアンス」を実現する機能とも言え、廣田氏は「ビジネス・クライアントでも仮想化技術は標準的に乗ってくると信じている」と語った。

 インテルはAMTのアピールにも力を入れている。AMTはチップセットとギガビット・イーサのLANコントローラ、BIOSなどによって実現される管理機能。PCの電源が切れていてもネットワーク上でソフトウェア資産を検出可能。セキュリティ・パッチの適用や障害診断、ウイルスなどに感染したPCをネットワークから隔離する機能も搭載する。

 インテルはvProや対応PCについて10月に正式発表する。

(@IT 垣内郁栄)

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米インテルの発表資料

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