新ノートンのウイルススキャンはPCを遅くしない? シマンテックが新製品

2006/9/22

 シマンテックは9月21日、セキュリティ製品の最新バージョン「ノートン・アンチウイルス 2007」「ノートン・インターネットセキュリティ 2007」のダウンロード販売を開始したと発表した。パッケージ版は9月30日に発売。日本のユーザーからの要望で最も多かったというウイルススキャン時のPCのパフォーマンス低下の問題を改善したのが最大の特徴。シマンテックは「(ノートンで)どんな処理をしてもPCのパフォーマンスはほとんど変わらない」と自信を見せている。

米シマンテック コンシューマ製品およびソリューション グループ プレジデント エンリケ・セーラム氏

 発売したのはウイルス対策の単体製品であるノートン・アンチウイルス 2007と、同製品の機能に加えてパーソナルファイウォール機能、フィッシング詐欺対策機能、無線LAN環境の保護などが利用できるノートン・インターネットセキュリティ 2007。それぞれカーネルレベルでのルートキット対策やブラックリストやヒューリスティック技術を使ったフィッシング対策などの特色があるが、エンドユーザーが最も恩恵を受けるのはパフォーマンスの向上かもしれない。

 アンチウイルス、インターネットセキュリティはウイルスのスキャニングをバッググラウンドで動作させることで、OSや別のアプリケーションのパフォーマンスに影響をできるだけ与えないようにしたという。ノートンは前バージョンの2006でもバックグラウンドのスキャンを行っていたが、「PCのパフォーマンスが低下するとの声が特に日本から多かった」(米シマンテック コンシューマ製品およびソリューション グループ プレジデント エンリケ・セーラム[Enrique Salem]氏)。2007では新たに「フォアグラウンド/バックグラウンドスロットリング技術」を採用し、スキャン時にもPCのCPU利用率を下げないようにした。「スキャンしていてもPCの作業は邪魔しない」(同氏)。

 ソフトウェア全体のパフォーマンスも向上させた。インターネットセキュリティで1GBのファイルを完全スキャンする時間は2分15秒で、2006と比較して30〜35%高速化した。他社製品の平均2分49秒と比較しても高速だという。インターネットセキュリティをブートさせる時間も14秒で2006と比較して5〜10%短縮。使用メモリも他社平均の30MBを下回る10〜15MBだという。シマンテックはアンチウイルスのパフォーマンス向上の数値は発表していないが、「向上はしている」(シマンテック シニア リージョナル プロダクト マーケティング マネージャ 風間彩氏)という。

 アンチウイルス、インターネットセキュリティは定義ファイルを1度ダウンロードすれば、そのウイルスやワームの亜種もまとめて検出、遮断できる新技術を搭載。また、買収したベリタスのVxMS技術を搭載し、高度な偽装を行うルートキットなど、カーネルレベルに潜む脅威を検出できる技術を実装した。インターネットセキュリティのフィッシング詐欺対策機能は、フィッシング詐欺サイトのブラックリストを参照して、アクセスしたWebサイトの安全性をチェック。加えてWebサイトのURLやレイアウト、コンテンツを分析するヒューリスティック技術を組み合わせることで確度を高めている。

 シマンテックの代表取締役社長 木村裕之氏は「インターネットは日々の生活の基本インフラになった。しかし足元では沼地のような不安定さが残っている。ノートンはさらに上のセキュリティを提供したい」と話した。

 アンチウイルスはダウンロード版が4935円(税込、以下同)、パッケージ版が6195円。インターネットセキュリティはダウンロード版が6300円、パッケージ版が8190円。3ライセンス版やアップグレード版などもある。

(@IT 垣内郁栄)

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シマンテックの発表資料

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