セキュリティもSaaSで――マカフィーが企業向けセキュリティサービスを強化

2006/10/17

米マカフィーのシニアプロダクトマーケティングマネージャ、リリアン・ワイ氏

 マカフィーは11月7日より、企業向けのASP型セキュリティサービス「Managed Total Protection」の提供を開始する。これまで提供してきた「Managed VirusScan plus Antispyware 3.5」にデスクトップファイアウォール機能を追加するほか、最新のエンジンを採用するという。

 Managed Total Protectionは、インターネット経由でアンチウイルスとアンチスパイウェアといったセキュリティ機能を提供するサービス。名称を改めた新サービスでは、マルウェアによる不正通信を遮断するデスクトップファイアウォール機能が追加されるほか、スパイウェア対策機能の強化やインタフェースの改善などが施される。

 同サービスの特徴は、パッケージをインストールする手間をかけることなく、インターネット経由で容易に導入できること。このため、本社ネットワーク内の端末だけでなく、地方拠点やリモートユーザーも同じように保護することができる。また、定義ファイルやエンジンのアップデートが自動的に行われることもメリットだ。

 さらに、他社の個人向けセキュリティサービスに比べ、「統合された管理機能が提供される点が大きな違いだ」と米McAfeeのシニアプロダクトマーケティングマネージャ、リリアン・ワイ氏は述べた。

 「Windows OneCareなどのコンシューマ向けサービスでは、1台のPCを保護することはできても、ネットワーク内のほかのPCまでは管理できない。Managed Total Protectionでは、定義ファイルが更新されていないのはどのPCか、最終更新はいつかといった事柄を管理インターフェイスを通じて可視化し、さらにポリシーに基づいてコントロールすることができる」(同氏)

 また、クライアント間で最新の定義ファイルを持っているかどうかを確認し、少ないネットワーク負荷でアップデートを行う「ルーモア技術」や、インターネットに接続していないクライアントでもリレーサーバ経由でアップデートを取得する「Internet Independent Updateing(IIU)」といった、既存のサービスの機能も引き継いでいる。

 これまでも「日本が世界で3分の1以上の売り上げを占め、5万以上の顧客に販売してきた」(マカフィー代表取締役社長の加藤孝博氏)という同サービスだが、今後はSaaS(Software as a Service)型セキュリティソリューションと位置付け、中小企業のほか、アウトソーシングによってコスト削減を図りたい大企業にも提供していく。

 「簡単に導入でき、包括的セキュリティを提供するという意味で、SaaSのメリットを最大限に生かしているサービスだ」(マカフィーマーケティング本部、プロダクトマーケティング部部長の葛原卓造氏)。なお、IDCの調査によると、2004年から2009年にかけて、いわゆるクライアント向けアンチウイルスパッケージの売り上げの成長率は年平均12.4%と見込まれるのに対し、SaaSの成長率は28.1%と期待されるという。

 McAfeeでは今後、同サービスの対応OSをWindows Vistaや64ビットOSに拡大していくほか、SiteAdvisorによるWeb/ブラウザセキュリティの機能を2007年中に追加する予定だ。また、IPSやアンチスパムといったほかのセキュリティ機能も順次統合していく方向という。

(アイティメディア)

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