巨人マイクロソフトを動かしたFireFox、次の目標は?
2006/10/18
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| Mozilla Corportaion COO ジョン・リリー氏(John Lilly)氏(左)とMozilla Foundation 理事および有限責任中間法人 Mozilla Japan 理事 伊藤穣一氏(右) |
xitimonitor.comが9月に行った調査によると、オープンソースのWebブラウザ「FireFox」のユーザーは50カ国に7000万人以上いるという。シェアは各地域でばらつきがあるものの、平均すれば16%程度になる。ヨーロッパでは20%を超えている。
Mozilla Foundation 理事および有限責任中間法人 Mozilla Japan 理事 伊藤穣一氏は、マイクロソフトの寡占状態にあったWebブラウザの利用状況に、FireFoxが風穴を開けた点を強調する。「FireFoxがなかったら、マイクロソフトは今の時期にInternet Explorer(IE)7を出すことはなかったと思う」と伊藤氏はいう。
インターネット黎明(れいめい)期に登場したWebブラウザ「Netscape Navigator」の台頭に対し、マイクロソフトはIEをOSに組み込むことで対抗した。その時期は、Webブラウザの技術革新が爆発的に進展した時代でもあった。原動力は競争だ。しかし、Webブラウザ戦争でIEが勝利を収め、技術革新の速度は鈍化した。その後、ITバブルが到来、伊藤氏はこの時期を「バブル1.0」と呼び、このころの負の遺産がいまでも悪影響を及ぼしているとする。企業が顧客を囲い込み、独自規格を推進することで、サービス間の互換性が著しく損なわれたからだという。その例として、インスタントメッセンジャーを挙げる。
伊藤氏によると、今の時期は「バブル2.0」だ。Googleが市場で強力な影響力を持ちつつあるが、同社はバブル1.0の頃の大企業がやった顧客囲い込みの愚挙は幸い犯さず、オープン環境を維持していると伊藤氏は評価する。
このような状況を導いた功績の1つとして、Mozilla Foundationの果たした役割は小さくない。「マイクロソフトを動かしたというだけで、とりあえずMozilla Foundationはミッションを果たした」と伊藤氏はいう。では、次の目標はどこに置くのだろうか。誰にも独占させないこと、オープン化とプレイヤーの競合を推進する形で、選択とイノベーションを維持することが、Mozilla Foundationの目標となると伊藤氏は話す。
(@IT 谷古宇浩司)
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