Web 2.0技術が業務アプリに進出

オラクルが「エンタープライズ・マッシュアップ」開発フレームワーク発表

2006/10/25

 米オラクルは10月24日(米国時間)、AjaxやRSSフィード、WikiなどWeb 2.0に関連付けられる技術を使って複数の業務アプリケーションやコンテンツ・データ、ビジネスプロセスなどをマッシュアップする新しいインターフェイス開発フレームワーク「Oracle WebCenter Suite」を発表した。開催中の「Oracle OpenWorld 2006」で講演した同社 Oracle Fusion Middleware担当シニア・バイスプレジデントのトーマス・クリアン(Thomas Kurian)氏は、「エンタープライズ・マッシュアップが可能になる」と語り、オフィスワーカーの生産性向上につながることを強調した。

oracle01.jpg 米オラクルのOracle Fusion Middleware担当シニア・バイスプレジデントのトーマス・クリアン氏

 WebCenter Suiteは業務アプリケーションや各種コンテンツからデータを抜き出して表示するポータルに近い。ただ、標準技術に基づくマッシュアップを行うことで、業務アプリケーションやコンテンツの統合が強くなり、エンドユーザーはより簡単にアクセスできるようになる。統合できるのは業務アプリケーションのほか、構造化、非構造化データ、ビジネス・インテリジェンス、検索、コミュニケーションツールなど。WebCenter Suiteはオラクルが2008年に投入する予定の次世代アプリケーション「Oracle Fusion Applications」の標準ユーザー環境にもなる。クリアン氏は「オラクルはネット上のトレンドに注目している」と話した。

 クリアン氏は講演でWebCenter Suiteで開発したアプリケーションを紹介した。Oracle E-Business SuiteやPeopleSoft、Siebelなどオラクルが持つ業務アプリケーションのデータを表示させるアプリケーションで、「Oracle Secure Enterprise Search」を使ってデータを検索したり、シームレスにアプリケーションにアクセスできる様子を披露した。インスタント・メッセージや電子メール、VoIPのアプリケーションとも統合され、アプリケーションが発するアラートを受け取ることができる。ブログやWikiの技術を使って複数ユーザーでコミュニティを作ることもできる。

oracle02.jpg 開発フレームワーク「Oracle WebCenter Suite」で開発したマッシュアップ・アプリケーション

 WebCenter Suiteは「Oracle Application Server Enterprise Edition」の追加オプション。米国での価格は1CPU当たり5万ドル。「WebCenter Framework」「WebCenter Services」「WebCenter Studio」で構成する。

 オラクルはBIの新製品「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition 10g Release 3」も発表した。業務アプリケーションやデータベースなどさまざまなソースがあってもデータの一貫性を保ち、情報の質を統一できるのが特徴。オフィスユーザーはIT部門に開発を依頼することなく、BIを使ったダッシュボードなどをセルフサービスで開発できるという。ダッシュボードだけでなくKPIに基づき、アラートを出すなど「リアルタイムの解析が可能」(クリアン氏)。分析結果からユーザーに次のアクションを提示するガイド機能もある。

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(@IT 垣内郁栄)

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