暗号化ソリューションの展開を加速化
「長らくお待たせ」、PGPが完全日本語化
2006/11/13
日本PGPは11月13日、同社の暗号化ソリューションの新バージョンを発表、これに併せて完全な日本語化を実現したと発表した。
暗号化ソフトウェアのPGPは、当初主にデスクトップ電子メールソフトウェアのプラグインとして、電子メールの暗号化や電子署名のために使われていた。しかし米PGPはその後、「PGP Encryption Platform」という基盤の上に、電子メール暗号化ゲートウェイやファイル/ディスク暗号化、バッチ処理データ暗号化など多様なアプリケーションをシリーズ化、提供してきた。今回日本PGPは同シリーズの最新バージョンを国内発売すると発表、さらに共有ドライブの暗号化を実現する新アプリケーション「PGP NetShare」も発売した。
「長らくお待たせして申し訳ありませんでした」と発表会の冒頭、日本PGP代表取締役 浅井政浩氏は挨拶(あいさつ)した。同社は2005年末に前バージョンを発表した際、これを「日本向けローカライズ版」としていたが、電子メール関連の日本語化が十分でなく、利用環境に制限があった。こうした状況にもかかわらず、国内ユーザーはディスクドライブ暗号化アプリケーションなども含めて約400社に達しており、完全日本語化が待ち望まれていたという。
米PGP社長兼CEO フィリップ・ダンケルベルガー氏今回発表の「PGP Desktop 9.5.1」(デスクトップ製品群)、「PGP Universal 2.5.1」(電子メールゲートウェイ/管理サーバ)では、これまでの制限が完全に取り払われ、管理サーバの一部インターフェイスを除けば「完璧(ぺき)な日本語化が実現した」(浅井氏)。
新バージョンでは、ディスクドライブ全体の暗号化を行うアプリケーション「PGP Whole Disk Encryption」でWindowsシングルサインオン機能が追加されるとともに、Mac OS Xのフルサポートを実現。メール暗号化ゲートウェイ「Universal Gateway Email」では、メール暗号化に関するポリシー管理機能を拡張した。
新製品のPGP NetShareは、ネットワーク上の共有フォルダを透過的に暗号化するアプリケーション。フォルダのオーナーが暗号化を指定し、アクセス可能ユーザーを指定するだけで、正しいユーザーのみフォルダ内のファイルを閲覧することができるようになる。
米PGPの社長兼CEO フィリップ・ダンケルベルガー(Phillip Dunkelberger)氏は、「日本は重要な市場。優れたソフトウェアベンダの証しとして、今後当社は新バージョンを米国と(ほとんど)同時に日本語でも提供していく」と宣言した。
日本PGPは現在、日本システムディベロップメント、マクニカネットワークス、情報技術開発、ウチダインフォメーションテクノロジーの4社を販売パートナーとしている。浅井氏は今後の国内市場における展開について「電子メールの暗号化だけでなく、ディスク暗号化だけでもなく、包括的なアプリケーションを提供していることを訴えていきたい」と話した。
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