482の新機能、機能拡張

「Oracle Database 11g」が来夏に国内出荷へ

2006/11/14

 日本オラクルのデータベース新製品「Oracle Database 11g」が2007年夏に国内で出荷されることが11月14日、分かった。グリッド・コンピューティングの適用範囲を拡大し、システム全体の可用性と拡張性を高めるのが特徴。11gは10月下旬に開催した米オラクルのイベント「Oracle OpenWorld 2006」でベータ版が公表されていた(技術詳細は過去の記事を参照)。

11g01.jpg 日本オラクルのシステム製品統括本部 営業推進部 部長 杉崎正之氏

 日本オラクルのシステム製品統括本部 営業推進部 部長 杉崎正之氏が11月14日開催のイベント「Oracle Summit 2006」で「来年夏ぐらいに出荷する予定」と述べた。「開発はほぼ終了し、パートナーにベータプログラムの参加を呼びかけている」という。

 杉崎氏は11gについて「可用性やセキュリティ、拡張性の向上は当然。注目しているのは非構造化データを管理対象にしたことだ」と説明した。11gは482の新機能、機能拡張があるとされる。Oracle OpenWorld 2006では、運用管理を効率化し、システムのダウンタイムを削減する新機能が主に説明された。

 米オラクルのグローバル・テクノロジ・ビジネスユニットのバイスプレジデント ロバート・シンプ(Robert Shimp)氏は「Oracle Database 10gは単一のデータセンター内でグリッドを可能にしたが、Oracle Database 11gはデータセンターをまたがったグリッドを実現する」と説明。「変更管理にかかわる機能以外にもワクワクするような技術が含まれる。個人的には11gはOracle7以来の革新的な飛躍と思っている」と語った。

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(@IT 垣内郁栄)

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