ジャストシステム、統合スィートなど6製品を発表

一太郎ファミリー初のプレゼンソフト「Agree 2007」登場

2006/12/12

 ジャストシステムは12月12日、同社初となる統合オフィススイート「JUST Suite 2007」や最新版の「一太郎 2007」を含む6製品を、2007年2月9日から販売すると発表した。ワープロ、表計算のラインアップに、新たにプレゼンテーションソフト「Agree 2007」が加わった。

just01.jpg 発表された製品群。プレゼンテーションソフトの「Agree 2007」が加わった

 発売されるのは、日本語ワープロ「一太郎 2007」(2万1000円)、かな漢字変換ソフト「ATOK 2007 for Windows」(8400円)、表計算ソフト「三四郎 2007」(5250円)、プレゼンテーションソフト「Agree 2007」(8190円)、グラフィックソフト「花子 2007」(1万290円)、統合オフィススィート「Just Suite 2007」(2万6250円)。価格はすべて標準版で、特別優待版やバージョンアップ版なども用意される。新製品は、すべてWindows Vistaに正式対応し、Vistaで新たにサポートされる文書形式のXPS形式での出力が可能なほか、デスクトップ検索や検索フォルダなどVistaの新機能もサポートする。また、今回の発表に合わせて、ATOK用の各種辞書や翻訳ソフト、OCRソフトなどオプション製品5種も発売する。

 今回の発表で最大の目玉ともなるオフィススイート「JUST Suite 2007」は上記5つのオフィス製品に、メールソフト「Shuriken Pro4/R.2」、PDF作成・編集ソフト「Justsystem PDF Suite」の7製品を1パッケージにしたもの。

 これまで同社のオフィス製品ラインナップに欠けていたプレゼンテーションソフト「Agree 2007」は18種類の日本語フォントや980種の日本向けにデザインされたイラスト集を備えるなど、日本市場への特化をアピール。Microsoft PowerPointと互換性を持ち、PPT形式での入力や出力ができる。全画面表示のプレゼンテーションモード時に、マウスカーソルを右端に持っていくと一時的にスライド一覧が表示され、容易に目的のページにジャンプできたり、テキストボックスや図形の配置時に縦横のグリッドを表示する補助機能があるなど、細かな使い勝手でPowerPointとの差別化を図る。

just02.jpg ジャストシステム 浮川和宣代表取締役社長

 発表会で挨拶した浮川和宣代表取締役社長は、「最近はxfy関連の仕事で米国の滞在時間が長い。xfyは海外で高い評価を受けている技術で、日本の会社からこんな技術が出てくるのかと驚かれる。そうしたとき、自分たちは日本の会社、日本のソフトハウスだと改めて認識させられる。今後も、日本人が日本語を使い続ける限り、われわれの製品は進化をやめません」と、新製品への意気込みを語った。1月30日に予定されているマイクロソフトの統合オフィススイート「2007 Office system」と、ほぼ同時期のリリースとなり苦戦も予想されるが、シェア拡大の販売戦略については「こつこつと、まじめに作っていくだけ。皆さんに、ああ、なるほど、そういう機能がほしかったと膝を叩いていただけるような機能を盛り込んでいきたい」と話した。

(@IT 西村賢)

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