2006年を振り返ると……

GoogleとWikipediaは躍進、SNSは成長鈍化か

2006/12/18

 ネット視聴率調査のネットレイティングスは12月18日、2006年11月のインターネット利用動向を発表した。同社代表取締役社長の萩原雅之氏は、GoogleやWikipediaの伸びを取り上げて「2006年はWeb 2.0の躍進の1年だった」と振り返る。

 11月の企業別集計は米グーグルが米YouTubeを買収したことにより、前月から利用者数を279万人増加させ、8位から6位に順位を上げた。ネットレイティングスは「Googleは今年に入り、非検索系サービスの追加を強化し、じわじわと利用者数を伸ばし、ランクを上昇させてきた」と指摘した。

 Google、YouTubeだけでなく、WikipediaもWeb 2.0の躍進を特徴付けるWebサイト。Wikipediaの2006年11月の利用者数は1296万人で、前年同月の2倍以上と急成長した。対して、ブログやSNSなどは安定期。ネットレイティングスは「2005年に比べるとやや鈍化傾向」と指摘。mixiについては「今年後半に入り、やや伸び悩んでいる状況だが、ほかのSNSが台頭するには至っていない」としている。

 大手ポータルやECサイトは2006年、利用率を拡大。Yahoo! JAPANの2006年11月の利用率は86.2%で、前年同月比2.8ポイントのアップ。楽天市場は45.9%で1.6ポイントの増加だった。ネットレイティングスは「上位サイトへの集中・寡占の傾向は続いている」としている。

(@IT 垣内郁栄)

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