“冬将軍”襲来で「出陣メール」

これもCGM? 5000人が「定規」と「携帯電話」で降雪量を測定

2006/12/21

 ウェザーニューズは12月21日、同社サイトで募集した5000人の「雪モニター」が専用定規を使って降雪量を測定し、携帯電話で観測結果を報告する「雪プロジェクト」を開始したと発表した。携帯電話を使うことで降雪量をリアルタイムで測定できるようになり、予測が難しいとされる降雪予測の精度向上に役立てるという。携帯電話を使ったCGM(Consumer Generated Media)プロジェクトともいえるかも。

snow02.jpg 雪プロジェクトのWebサイト

 降雪量を観測するのは同社サイトで募集した雪モニター。ウェザーニューズは冬将軍(寒気)の襲来に合わせて雪モニターの携帯電話に「出陣メール」を送信する。

 電子メールを受信した雪モニターは自宅付近などあらかじめ設定した場所や外出先などで「雪が降り出した時間」「降雪量」「雪の降り方」を観測。ウェザーニューズのWebサイトに携帯電話でアクセスして報告する。降雪量の測定には同社が配布する専用定規を使う。

 ウェザーニューズによると積雪の情報は多いものの、降雪の情報は少なめ。雪プロジェクトを行うことで雨と雪の変わり目など短時間の降雪状況を把握できるようになるという。

snow01.jpg 雪モニターが降雪量の測定に使う「刀型の定規」

 雪プロジェクトは寒気の冬将軍にちなみ、戦国時代をイメージした演出。降雪量を測る専用定規は「刀型の定規」で、雪に差し込んで使う。観測開始の電子メールは上記のように「出陣メール」。出陣メールを受け取った際に、戦国時代の出陣開始の合図である“ホラガイ”の音が鳴るよう、携帯電話用の着信音をダウンロードすることもできる。さらに観測報告を重ねると雪モニターの位が足軽→武士→将軍と昇格する仕組みも用意する。

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(@IT 垣内郁栄)

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