Mac OS Xサブセット版がベース

アップル「iPhone」はただのスマートフォンではない

2007/01/10

 米アップルコンピュータが1月9日(米国時間)、iPodにスマートフォンの機能を持たせた新製品「iPhone」を発表した。携帯電話機能を持つiPodの登場は長くうわさされていたが、Webブラウザ機能や電子メール対応など予想を上回る機能を搭載してきた。スマートフォンの従来の市場を大きく拡大する「The ultimate digital device」(米アップル CEO スティーブ・ジョブズ氏)になる可能性がある。

米アップルが発表した「iPhone」

 iPhoneはiPod、携帯電話の基本機能を提供。クワッドバンドGSMと802.11b/g、Bluetooth 2.0(EDR)、米CingularのEDGEネットワークに対応する。3.5インチサイズの液晶画面を備え、ほとんどの操作は液晶のタッチパネルで行う。200万画素のデジタルカメラやQWERTYのソフトウェアキーボードも備える。

Safari、メールクライアント搭載、ウィジェットも

 iPhoneで注目されるのはOSにMac OS Xのサブセット版をベースにしていることだ。このためMac OS Xの基本的なアプリケーションが動作可能で、新しいアプリケーションやサービスの開発も容易とみられる。標準で搭載されているのは、Webブラウザの「Safari」やPOP3、IMAP4に対応する電子メールクライアント、グーグルのGoogle Mapsなど。Mac OS Xの機能であるウィジェットにも対応する。

 各アプリケーションはマルチタスクで動作する。iPhoneの名のとおり、iPodと携帯電話を組み合わせた製品だが、Mac OS Xのサブセット版を採用することで、利用できるアプリケーションやサービスが従来のスマートフォンを超えて、格段に広がる。

 米国での販売価格は4GBモデルが499ドル、8GBモデルが599ドル。米国では2007年6月、欧州では2007年後半、アジアでは2008年に販売を開始する。ただ、GSMが利用できない日本での展開は不透明。

(@IT 垣内郁栄)

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