オーバーチュアとNTTデータが提携

世界初のモバイル向けコンテンツ連動型広告開始

2007/02/01

 BtoB向けのインターネット広告配信を手がけるオーバーチュアは2月1日、NTTデータと提携し、モバイル向けのコンテンツ連動型広告「コンテンツマッチ モバイル」のベータ版配信を開始したと発表した。表示中のコンテンツに関連した広告を配信するサービスは、PC向けサイトとしては存在したが、同社によればモバイル向けとしては世界初。リクルートが運営する「R25式モバイル」で配信を始めたほか、PC向けネット広告ですでに提携しているパートナーを中心にサービス開始を協議中。2007年末までに50サイトへの配信を予定している。

overture01.jpg テクノブームを巻き起こした音楽グループ「YMO」が14年ぶりに再結成するというニュース記事(左)に対して、着うたサイトの広告が表示される(右)

精度の高い自然言語処理エンジンで「意味」まで把握

overture02.jpg オーバーチュア ビジネスディベロップメント/パートナープロフェッショナルサービス シニア ディレクター 天畠秀隆氏

 PC向けの検索サイトで検索結果の上位に広告サイトを表示する、いわゆる「リスティング広告」の分野で、オーバーチュアは国内約65%の市場シェアを持つ。これまでにもモバイル向け市場への参入も検討してきたが、「1年前にはモバイル系の広告主は偏っていた」(オーバーチュア ビジネスディベロップメント/パートナープロフェッショナルサービス シニア ディレクター 天畠秀隆氏)という。モバイル向けでは、広告主として、着うたサイト、アダルトサイト、消費者金融系などが多く、「モバイル型では広告クライアント企業が成熟していなかった」(天畠氏)ことが課題だった。

 今回のサービスでは、徳島大学発のベンチャー企業、言語理解研究所とNTTデータが共同開発した日本語意味解析製品「なずき」を用いたことで、精度の高いマッチングが可能になった。なずきは、概念辞書や連想知識、感性情報といった文章の意味についての高度な分析を行う辞書データベースを持つ言語処理エンジンで、例えば「私の彼って、最近車買ったんだよぉ? 明日は軽井沢へ連れて行ってくれるんだぁ」という文章から、旅行、宿泊、自動車に関連した広告を表示させることができる。「携帯電話で送受信するテキストの量は急激に増えてきている。ここに対して、人間の手で広告を付けていくことは不可能」(NTTデータ 法人ビジネス推進部なずき推進室 室長 結束雅雪氏)といい、今後はSNSやブログといったCGMコンテンツへのサービス展開も視野に入れる。

 なずきは、不適切な表現や競合他社の名前をフィルタリングする機能も備える。広告クライアントに好ましくないコンテンツに対しては広告を抑制できるため、広告クライアントは企業イメージ低下を懸念する必要がないという。

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(@IT 西村賢)

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