Windowsも、そのまま稼働

仮想化サポートを強化したLinuxカーネル2.6.20リリース

2007/02/05

 米国時間の2月4日、Linuxカーネルの最新版2.6.20がリリースされた。インテル、AMDのCPUに実装された仮想化技術を初めてサポートしたほか、PlayStation 3にも対応する。

 今回のリリースの目玉は、これまでパッチとして提供されてきた仮想化ソフトウェア「KVM」(Kernel Virtual Machine)モジュールが組み込まれたこと。利用には、インテルのVT(Virtualization Technology)対応のCPUか、AMDのSVM(Secure Virtual Machine)対応のCPUが必須。

 KVMは、仮想化に必要なハイパーバイザーとして提供する。Xenのように擬似的な仮想化ではなく、完全な仮想化を行うため、KVM上ではLinuxやWindowsなどのOSが変更を加えることなく稼働する。また、KVM上で動くOSは、ホストOSのLinuxからは、1つのプロセスとして認識されるため、kill、nice、topといったコマンドで仮想環境を制御できる。KVM統合のために、これまで「カーネルモード」と「ユーザーモード」の2つだけだった実行モードに、新たに「ゲストモード」も付け加えられた。

 仮想化関連以外の主な機能強化点は、以下の通り。

  • カーネルのデバッグ機能の強化
  • これまでUSBでのみ利用できたHID(Human Input Device)について、ジェネリックHIDをサポート。これによりBluetoothの入力機器にも対応
  • プロセスごとにストレージアクセスの負荷統計を取る「I/O Accounting」で、これまではメモリ上のキャッシュデータへのアクセスとストレージへのアクセスを区別しておらず、実際の負荷統計として役立たなかった。新たに、ストレージにアクセスするI/Oだけをカウントするように変更した
  • ファイルのメタ情報として、atimeに加えて「relatime(Relative atime)」をサポート。最終アクセス時刻をファイルに記録するatimeは、ファイルのリード時にもライトを伴うためサーバのチューニングではオフにされることが多かった。relatimeは、atimeがctime(作成時刻)かmtime(変更時刻)より古い場合にのみatimeを更新する。一部のアプリケーションで有効

(@IT 西村賢)

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