2007年にはIPSや暗号化製品も投入

“後発でも大丈夫”チェックポイントがUTMアプライアンス発表

2007/02/06

 チェック・ポイントは2月6日、UTM(統合脅威管理)アプライアンス「UTM-1」シリーズを発表した。UTM-1は、同社としては初めての中規模環境向けUTMアプライアンス製品となる。同社 代表取締役社長 杉山隆弘氏は、「UTMアプライアンスとしては後発になるが、コストはもちろんのこと、管理の容易性などを武器に先行他社製品に対抗していきたい」と抱負を語った。

杉山氏写真 チェック・ポイント 代表取締役社長 杉山隆弘氏

 UTM-1は、官公庁や大企業で広く採用され、好評を得ている同社のエンタープライズセキュリティ技術を導入した中規模向けUTMアプライアンス製品。ソフトウェアではなく、アプライアンスにすることで容易な導入と管理を実現し、専任管理者の少ない中小企業への導入を狙う。チェック・ポイント セキュリティ技術本部長 卯城大士氏は「開梱して電源を入れ、セットアップウィザードを起動するだけでポリシー設定まで進む。この間15分程度だ。ソフトウェアではこうはいかない。1つの筐体に管理機能も入っているので、スタンドアロンでの運用もできる。非常に手間のかからない製品にできた」と説明した。

 特徴には、ユーザー数無制限のライセンスが付与されている点や、致命的な障害が発生した際に利用するUSBトークンなどが挙げられる。ユーザー数無制限のライセンス付与については、「従来、当社はユーザー数に応じたソフトウェアライセンスを主な柱としてきた。今後は、そのようなライセンス数に依存しないこのようなユーザー数無制限ライセンスも導入していきたい」(杉山氏)とコメントした。価格は、推奨ユーザー数250の「UTM-1 450」が123万8000円、1000ユーザー推奨の「UTM-1 2050」が286万2000円。

UTM-1写真 UTMアプライアンス「UTM-1」シリーズ

 販売面では従来の官公庁や大企業などではなく、中堅企業が対象となるため、「パートナー関係を強化し、一層ターゲットに近いパートナーとの協力関係を築くことも必要だろう。各カテゴリに沿った販売チャネルを構築しなければならない。初年度5000台を目標にしている」(杉山氏)と説明。2007年のチェック・ポイントの戦略については「UTMアプライアンスであるUTM-1に加え、IPS(侵入防御システム)製品やデータ暗号化製品を導入し、革新的な『PURE Securityアーキテクチャ』を構築していく」と語った。

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(@IT 大津心)

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