オプションで機能追加も可能

脳は空っぽ!? 京商からキュートなロボ4月発売

2007/02/09

 アクチュエータや配線が見え隠れするこれまでのマニア向けホビーロボットではなく、キュートなデザインと愛らしい仕草が目を引く京商の「マノイ PF01」。2006年6月に発売予定だったものが、約10カ月遅れで4月1日にいよいよ発売される。価格は18万9000円。100点あまりの部品を自分で組み立てる2足歩行のホビーロットキットだが、これまで同市場がターゲットとしていたマニア層にとどまらない幅広い層に訴求していく。

manoi01.jpg 片足立ちでバランスを取る「マノイ PF01」
manoi02.jpg 座っている姿は、小ささも愛らしさも赤ん坊のよう。全長40cm、重量2kg
manoi03.jpg デザインを担当したロボットクリエーターの高橋智隆氏
manoi04.jpg 動きはパソコンでプログラムしてマノイにダウンロードできるほか、別売のリモコンで操作も可能

 今回販売されるのは先行販売特別版で150体限定。正式版は6月に発売予定だ。今回の先行販売特別版は「長らくお待たせしているので、早く発売してほしいという要望に応えた」(京商 岡本正行氏)もので、6月発売の正式版とは異なる限定カラーや値頃な価格設定で買い得感を出したという。

頭を開けると空っぽ、オプションで機能追加も

manoi05.jpg マノイ PF01の頭部を開いたところ。水平の仕切り板で上部が中空になっている

 マノイ PF01は、人間でいえば脳みそに相当する部分が空っぽの状態で出荷される。空いた空間には、カメラや発声デバイス、映写デバイスなどのオプションを組み込むことで、さまざまな機能が追加できるという。オプション類についての詳細は未定だが、6月には数種を出荷予定だ。

 京商は2006年9月には、運動能力に主眼を置いた「マノイ AT01」を発売しているが、今回の「マノイ FP01」は外観や動きの愛らしさにこだわったモデルで、動きはマノイAT01より遅め。その分、安全性に配慮し、確実な動きができるよう安全回路を装備。17個のアクチュエータと2個のジャイロセンサーで滑らかな動きができる。また、リチウムポリマーのバッテリーセルには温度センサーを内蔵したほか、専門的知識のないユーザーでも確実に充電ができるように、充電時完了時のオートカット機能を備えたオートチャージャーも付属する。

マノイ PF01のデモンストレーション



発売済みのマノイ AT01のデモンストレーション。動きはPF01よりも機敏

(@IT 西村賢)

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