IBMやHPのサーバに対しても積極販売

サン、ストレージ事業を拡充

2007/02/21

 2005年9月に米国で発表されたサン・マイクロシステムズによるストレージ・テクノロジーの買収から1年半。日本法人の業務統合も進み、両社の得意領域を活かしたシナジー効果も出始めているという。

sun01.jpg サン・マイクロシステムズ ストレージ・ビジネス統括本部 執行役員 統括本部長 臼井洋一氏

 これまで「StoreEdge」ブランドで展開してきたサンのストレージ事業は、サーバと併せての販売が多かったため、ミッドレンジからハイエンドの案件の成約が少なかった。メインフレーム向けテープライブラリなどハイエンド市場で高いシェアを持つストレージ・テクノロジーの「StorageTek」とStoreEdgeは、「Sun StorageTek」のブランド名に統合。StorageTekの製品群が加わったことで、例えばディザスタリカバリーソリューションとしてサンのSun Clusterと、Sun StorageTek 9900の組み合わせ案件が4件進行中であるほか、サンのシンクライアント環境にStorageTekのNASを組み合わせるといった事例が増えているという。

 18人だったサン側のストレージ営業部隊は統合後に80人に増員。これまでサンが弱かった、アフターマーケットやOEM市場向けにも営業を展開する。また、これまでなかった他社製サーバや他社製OSへの接続も行い、「積極的にストレージ事業を伸ばしていく」(ストレージ・ビジネス統括本部 執行役員 統括本部長 臼井洋一氏)としている。

(@IT 西村賢)

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