カン・根性・度胸よりPMツール活用を

佐山経済研、MS Project 2007をSaaSで提供

2007/02/27

 Microsoft Project製品を中心にプロジェクト管理関連ソリューションを提供する佐山研究所は2月27日、Microsoft Project 2007をSaaSとして提供する国内初のサービス、「SaaS for Microsoft Project 2007サービス」を4月1日から開始すると発表した。Webサイトからの入会・退会が可能で、1ユーザーアカウント月額1万290円で利用できる。事例や経験度別にテンプレートやマニュアルを用意する。短期利用も可能で、顧客の設定環境は3年間保存される。また、ネット接続環境があれば、どこからでも利用できるため、複数企業にまたがるプロジェクトでの利用もできるという。

 同サービスは、マイクロソフトがプロジェクト管理の普及に向けた施策の一環としてパートナー企業から提供されるもので、同サービス以外にもマイクロソフトは富士ゼロックス総合教育研究所と共同でトレーニングコースも開発。PMBOK(Project Management Body of Knowledge:用語解説)に準拠したプロジェクト管理の方法論をMicrosoft Office Projectを使って実践するための「プロジェクト管理、トレーニングコース」を2007年5月に開講する。

project01.jpg マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 本部長の横井伸好氏

 サービス発表の同日、マイクロソフトは「Microsoft Office Project Conference 2007」を主催。基調講演で挨拶したマイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 本部長の横井伸好氏は、日本市場におけるプロジェクト管理(PM)ツール普及の可能性について「日本のPMツール市場は製造業とIT関連だけで約69%を占め、欧米のように他の産業分野や官公庁での導入は遅れている。日本ではExcelを使いこなしてガントチャートっぽいものまで作ってしまうユーザーが多いが、Excelでは動的に変化するスケジュールのスナップショットにしかならない。PMツールは欧米に比べて日本では導入率が4分の1から5分の1という規模。まだ日本市場にはPMツールが伸びる余地がある」と話した。

(@IT 西村賢)

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