最低でも1TBのストレージとハーフラックを用意

監査もSaaSでする時代!? メール監査サービス開始

2007/03/13

 サイバーソリューションズは3月13日、大規模企業向けにASP型のメール監査サービス「MailBase F-Class」を4月1日より開始すると発表した。大企業向けにデータセンター内のハーフラックを用意。1TB以上のストレージを提供し、監査用にメールデータを保存することで日本版SOX法などへ対応できるという。

秋田氏写真 サイバーソリューションズ 代表取締役社長 秋田健太郎氏

 MailBase F-Classは、企業内に存在する既存のメールサーバとセキュアな回線で接続するだけで、日本版SOX法や個人情報保護法などに対応したメール保存システムをASP形式で提供するサービス。サイバーソリューションズ 代表取締役社長 秋田健太郎氏によると、「日本版SOX法ではメールの保存を推奨している。法律によっては7年間の保存を推奨しているものもある。保存データは必要なときに利用可能で、なおかつ改ざんされない仕組みも必要だ。大企業がメールデータを保存しようとすると、TB〜PB級のストレージを必要とするため、莫大な運用コストが必要だ。その点、ASP形式であればコストを削減できる部分が大きい」とメリットを強調した。

 MailBase F-Classでは、最低でも1TBのストレージや、占有のハーフラックおよび専用サーバを用意。改ざん防止システムにはNetAppの「SnapLock」をオプションで提供する。今後はEMCの「Centera」シリーズなども扱う予定だという。これらは、サイバーソリューションズと提携しているKVHの東京データセンター内に設置し、提供する。接続回線はKVHの「KVH Ether-MAN Plus」。価格は容量1TB、1000ユーザーの場合で初期費用120万円、月額130万円。

 秋田氏は「1TBからのストレージ容量や、ハーフラックを提供する点は恐らく業界初だろう。ハーフラックあれば、初期システムを除いても15U分のスペースがあるので、後々ストレージなどを追加するのも用意だ。既存のメールシステムと接続するだけでよい点も大きい」とコメント。「当社は従来より、超高速サーチシステム『CyberFinder』とメールサーバ『CyberMail』を提供していた。従って、大容量のメールストレージをストレスなく、リアルタイムで検索するノウハウも豊富に持っている。また、SendMailやNotesへの対応も完了している。やはりNotesとの連携を望む声が一番多い」と説明した。

(@IT 大津心)

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