NECが電磁波セキュリティ技術を開発

ディスプレイの文字を漏えい電磁波から読み取る攻撃を防御

2007/03/16

 NECは3月16日、ディスプレイ画面に表示されている文字や、キーボードの打鍵情報を微弱な漏えい電磁波から読み取ることによる情報盗用を防止する「電磁波セキュリティ技術」を開発したと発表した。

 無線通信を行う機器以外でも、微弱ながらも意図しない電磁波の放射があるため、画面に表示されている文字を離れた地点から読み取ることができることが知られている。暗号技術を用いている場合でも、画面に表示されている段階で平文となっているため、情報が盗まれる可能性があることが専門家の間で問題視されているという。

 また現在、電磁波から情報を読み取る攻撃として、「実装攻撃」と呼ばれる手法も研究が進んでいる。実装攻撃は、暗号化・復号処理が実装された機器で、暗号処理の実行時間や電力消費量、電磁波などの情報を利用して、機器内部に格納されている秘密鍵の情報を抽出する手法。

 こうした問題の対策として、強い電磁波でかく乱する方法と電磁波の放射を抑制する方法が研究されている。今回、NECが開発したのは漏えい電磁波を国内規制値より40デシベル小さい値(電力比で1万分の1、テレビ放送波の約100万分の1)まで低減するもの。LSIの動作で発生する電磁ノイズを低減するためのプリント回路基板構造を開発。また、電源中の電力変動を外部と遮断する「電源カップリング技術」や機器の筐(きょう)体やケーブルのシールドによるノイズ低減手法の開発により実現した。

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(@IT 西村賢)

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