第6回 フィードビジネス・サミット開催

フィード、メディアとしての可能性

2007/04/11

小川浩氏写真 サンブリッジの小川浩氏「フィードはWeb2.0の血液だ」

 サンブリッジの小川浩氏は、フィード・ビジネス・シンジケーションとインプレスR&Dが共同で開催した「第6回 フィードビジネス・サミット 〜CGM時代のネットマーティング〜」の基調講演で、フィードのメディアとしての可能性の高さを強調した。

 フィード(feed)とは、ブログなどからコンテンツを配信するためのフォーマットの総称。代表的なフォーマットには、RSSやATOMがある。専用の閲覧ソフトウェア(RSSリーダー)にフィードを登録すれば、サーバでデータが更新されると同時に記事を閲覧することができる。Webサイトを訪れることなく、新着情報を得られる利便性の高さが評価されて、世界規模で利用者が増えている。

 最近では、フィードアグリゲータ(収集ソフト・機能)という新しいサービスが現れている。世界中のサーバから提供されるフィードを収集し、カテゴリ分けして、ひとり1人の閲覧者に届ける仕組み。代表的なものにedgeio.comがある。「Software Jobs」や「Plasma TV」「Cheap Laptop」などのカテゴリに分類されたフィードを、検索機能を活用しながら閲覧する。小川氏は、ほかにも海外のいくつかのフィードアグリゲータサービスを紹介し、同サービスの盛り上がりを指摘する。小川氏によれば、YouTubeflickrもフィードアグリゲータサービスとしてカテゴライズされる。

 「2010年には、フィードはWebサイトやブログを前提としないようになっているだろう」。小川氏の予測によると、ユーザーはWebサイトやブログを自前で持たず、フィードアグリゲータ機能を提供するサービスに登録することで、記事を読んだり、編集して発信するのが当たり前になる時代が来る。そのようなサービスを小川氏は「edge feeder」(あるいはedge aggregator)と呼ぶ。ブログレスで直接フィードを生成しながら、同時にフィードを収集するサービスとして、小川氏は現在、modiphiの立ち上げを準備している。

関連リンク

(@IT 谷古宇浩司)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)