AMD製プロセッサを搭載

3万円台でHPサーバが買える時代

2007/04/12

 日本ヒューレット・パッカードは4月12日、AMD製プロセッサを搭載した3万円台のタワー型エントリサーバ「HP ProLiant ML115」を発売した。HPがAMD製プロセッサ搭載のタワー型サーバを発表するのは初めて。RAID 5を構築可能でHPは「エントリクラスでは抜きん出た信頼性」としている。

hp01.jpg タワー型のエントリサーバ「HP ProLiant ML115」

 発売したのはAMDのAthlon 64 3500+(2.2GHz)、Opeteron 1210(1.8GHz)、Opeteron 1216(2.4GHz)を搭載した各モデル。Athlon 64 3500+搭載モデルが最廉価で最小構成価格(メモリ512MB)は3万9900円(税込)。Opeteron 1210搭載モデルは5万9850円、Opeteron 1216搭載モデルは8万2950円。HPはインテル製プロセッサを搭載した「HP ProLiant ML110」の9〜11%の値下げも発表した。インテル製プロセッサ搭載モデルの最廉価は4万9980円。

 HP ProLiant ML115はオンボードSATAコントローラを標準搭載し、RAID 0、1に加えてRAID 5を構築可能。SATAハードディスクドライブだけでなく、信頼性が高いSASハードディスクドライブを搭載できる「Smartアレイ E200コントローラ」をオプションで実装できる。メディアベイは2つ、HDDベイは4つ備える。デスクの下に置けるようにミニサイズの筐体(きょうたい)を採用した。インターネットやLANを介して、サーバの状態を問わずに遠隔操作できる「Lights-Out 100」に対応する。Lights-Out 100のオプション価格は2万7300円。

 HPのエンタープライズストレージ・サーバ統括本部 インダストリー スタンダード サーバ製品本部 プロダクトマーケティング部長の橘一徳氏は、中堅中小企業のファイルサーバ、Webサーバのほか、数量が必要な流通業界のPOSストアサーバ、教育機関などの市場をターゲットにすると話した。特に教育機関向けはHPのダイレクト販売の部隊に専任チームを設けていて、開拓に力を入れる。

(@IT 垣内郁栄)

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