システム構築に弾みか

EPCglobal、RFIDコアコンポーネント「EPCIS」の標準を公開

2007/04/17

 RFID(無線ICタグ)利用に関する国際標準化団体であるEPCglobalは4月16日、EPCglobalネットワーク上でモノに付与されたID(EPC)のトレースを可能にするためのサービスコンポーネント「EPCIS」(Electronic Product Code Information Services)の標準を公開した。「EPCIS Version 1.0 Specification」はEPCglobalのWebサイトからダウンロードできる。

 EPCglobalネットワークでは、モノに対してユニークなID(EPC)が付与される。EPCの発行やEPCが格納されたRFIDタグの読み取りは、EPCイベントとしてEPCISのデータベースに蓄積。EPCglobalネットワークの利用者は、EPCISに問い合わせを行うことで、誰が、何を、いつ、どこで、何のためにEPCイベントを発生させたのかといった情報を共有でき、リアルタイムでモノがどこにあるのかを把握することが可能となる。

 すでにRFIDミドルウェアを商品化しているベンダの多くは、標準化を見越してEPCISへの対応を行っていた。今回、正式に標準が承認されたことで、EPCISを活用した業界を横断するRFIDネットワークシステムの構築が活発になることが見込まれる。

(@IT 岡田大助)

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