PowerPointキラーか

グーグルが買収した「Tonic Systems」の注目技術はなに?

2007/04/18

 米グーグルは4月17日、プレゼンテーションソフトウェアを「Google Docs&SpreadSheets」に追加することを発表した。リリースは今夏を予定。米国サンフランシスコとオーストラリアのメルボルンに拠点を持つ「Tonic Systems」を買収し、技術を統合する。Tonic Systemsが持っていた製品から、グーグルが提供するプレゼンテーションソフトウェアの機能を占ってみた。

 Tonic SystemsのWebサイトはすでにグーグルからのアナウンスに変わってしまっているが、Internet Archiveを使うことで過去の内容を確認できる。

tonic01.jpg 旧Tonic SystemsのWebサイト(Internet Archiveから、画像が一部欠落している)

 Tonic Systemsが持っていたソフトウェアはJavaベースの「TonicPoint Builder」と、「TonicPoint Filter」「TonicPoint Transformer」、フリー製品の「TonicPoint Viewer」だ。

 TonicPoint Builderはプレゼンテーション作成ソフトウェアで、TonicPoint Filterの機能を包含する。TonicPoint TransformerはプレゼンテーションデータをイメージやPDF、Flashなどに変換するライブラリだ。

 グーグルが目を付けたのはTonicPoint Builderだ。TonicPoint Builderは「Microsoft PowerPoint」(PPT)フォーマットのプレゼンテーションを作成できる基本機能を備える。加えて、既存のプレゼンテーションファイルからテキストを抽出し、別のプレゼンテーションテンプレートに適用する機能がある。

 すでに提供は停止しているが、Tonic SystemsはPPTファイルをアップロードしてテキストを抽出、インデックス化する機能と、オンライン上でプレゼンテーションファイルを生成する機能のデモンストレーションをWebサイトで行っていた。テキストの抽出はPPTだけでなく、スプレッドシートやXMLデータからも可能のようで、TonicPoint Builderは抽出したデータを使って新しいプレゼンテーションファイルを自動生成する機能もあるようだ。

 グーグルは公式ブログで、Tonic Systemsの評価点として「presentation creation and document conversion」を挙げていて、プレゼンテーションの共有に利用するとしている。旧Tonic SystemsのWebサイトに掲載しているFAQでも、Tonic Systemsについて「Java presentation automation products and solutions for document management」を持つと説明している。

 今夏にリリースされるGoogle Docs&SpreadSheetsのプレゼンテーション機能の目玉がプレゼンテーションファイルの共有にあるのは間違いないだろう。しかし、TonicPoint Builderのもう1つの注目機能はテキストの抽出と抽出データの利用だ。抽出機能とグーグル自慢の検索機能を組み合わせることも考えられるだろう。

(@IT 垣内郁栄)

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