政府系へのITコンサルも開始へ

シマンテック、SaaSに参入――ミッドマーケット向けに提供へ

2007/04/20

 シマンテックは4月19日、2007年度のビジネス戦略を発表した。ミッドマーケットを主な対象とするサービスビジネス本部を発足させ、スパム対策やバックアップサービスなどSaaS型のマネージドサービスに本格参入する。

symantec01.jpg シマンテックの代表取締役社長 木村裕之氏

 同社ではミッドマーケットに向けて、ISPビジネスの強化、レンタルやリモート監視を含むマネージドサービス、モバイルセキュリティ市場の開拓を掲げる。そのための施策として、デルやジュニパーなどのグローバルアライアンスパートナーとの国内での協業を強化し、共同プロモーションやテクノロジーの展開に注力する。

 サービスビジネスとしては、すでに米国でリカバリーサービスのベータ版(Symantec Protection Network)が開始されたほか、資産管理ソフトメーカーのAltirisを買収し企業のエンドポイントにおけるIT資産管理サービスを予定している。

 一方、大規模企業向けには、金融業、通信業、政府系、製造業の4分野を対象に業種業態に特化したソリューションを展開するという。代表取締役社長の木村裕之氏は、「日本版SOX法対策やコンプライアンス、ディザスタリカバリーをベースとした営業力を強化しつつ、シマンテック総合研究所を中心に政府機関への純コンサルティングを手掛ける」と話した。

 2006年度は旧ベリタスソフトウェアと合併したシマンテックだが、日本法人においても事業システムを含むすべての統合作業が終了した。九州支社を設立するなど首都圏以外でのビジネス展開に注力し、新ブランドである「つながる世界、つなげる安心」をアピールしていくという。

関連リンク

(@IT 岡田大助)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)