Weekly Top 10

巨人たちのグーグル恐怖症

2007/05/07

 先週の@IT NewsInsightのアクセスランキングは携帯関連の記事が多数ランクインした。主にNTTドコモ関連で、幅広い興味を集めたようだ。

NewsInsight Weeky Top 10
(2007年4月29日〜5月5日)
1位 「地デジ難民」を救うか、手のひらサイズの地デジアダプタを開発
2位 NTTドコモ社長がMNPの敗因分析――「イメージが……」
3位 twitterブームの陰で注目を集める“Erlang”
4位 サン、ハードとソフトをパッケージしてVOD/IPTV分野に進出
5位 PHSサービス終了は2008年1月、NTTドコモ
6位 秀丸、次期バージョンで単語補完機能搭載へ
7位 「Apolloポケットガイド」が完成しWebで公開
8位 1台の端末を2台分として使えるドコモの新904i
9位 ソニーも動画共有サービスに参入
10位 W-ZERO3大ヒットで出荷台数が2倍に、2006年スマートフォン市場

 ゴールデンウィーク中の注目ニュースは、米国メディアが伝えた米マイクロソフトと米ヤフーの合併情報だろう。合併のほかにマイクロソフトによるヤフーの買収や、マイクロソフトのネット部門をヤフーと統合し、マイクロソフトがヤフーに一部出資するとの見方があった。しかし、先週末には早くも両社の交渉が中断したとの記事が出た。マイクロソフトとヤフーは1年ほど前にも提携の交渉をしたと伝えられるが、またもや頓挫しそうな雲行きだ。

 両社はグーグル対抗を狙って交渉してきたが、たとえ合併してもグーグルに勝てるとは限らない。企業規模は巨大でも、ユーザーの心に刺さるサービスを生み出せるのか。現状ではマイクロソフトのネット事業、ヤフーのサービスとも、グーグルとは異なる路線を採ろうとしているように思える。やはりマイクロソフトはパッケージソフトウェアの巨人であり、ヤフーはポータルサイトの巨人なのだ。特にマイクロソフトは自らの限界に気づいていて、グーグルに対する恐怖感があるのではないだろうか。

 ネットの巨人であるグーグルに対する恐怖感を拭い去るため、米国の巨人企業が動き出した。マイクロソフト+ヤフーと同じようなインパクトの企業連合が今後、生まれる可能性は高いだろう。

(@IT 垣内郁栄)

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