スイート製品も同時発表

Vista対応、2種類の「Photoshop CS3」発表――アドビ

2007/05/08

 アドビ システムズは5月8日、画像処理ソフトウェアの最新版「Adobe Photoshop CS3」を6月下旬に出荷開始すると発表した。Windows VistaとXP、PowerPC版、インテルプロセッサ版のMac OSに対応する。アドビは同日、Photoshop CS3を含むスイート製品も発表した。

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 発表したのはPhotoshop CS3と、3Dやアニメーション、ワークフロー機能を強化した「Adobe Photoshop CS3 Extended」。Photoshop CS3はレイヤの管理機能を向上させ、内容に基づいてレイヤや画像を整列させる機能を追加。レイヤを分析し、移動や回転させることで複数のレイヤをそろえる機能を付けた。また、150種類を超えるRAWフォーマットのほか、JPEG、TIFFフォーマットをサポートするなどデジタルカメラ画像の処理機能をアップさせた。補助光効果やごみ除去の機能もある。

 Photoshop CS3 Extendedは、Photoshop CS3の基本機能をベースに3D画像処理を強化した製品。3Dフォーマットをサポートし、3Dモデル上でのテクスチャ編集を可能にした。映像制作の機能もあり、ビデオフォーマットをフレームごとに編集し、ビデオをFlashなどのフォーマットで書き出すことができる。3Dグラフィックス制作のほか、建築、エンジニアリング、医療、科学などの分野で利用できるという。

 Photoshop CS3は通常版が10万円、アップグレード版が2万6000円、Photoshop Elementsの正規登録ユーザーを対象にした特別提供版は8万5000円。Photoshop CS3 Extendedは通常版が14万800円など。

 アドビはクリエイターの用途別に複数の製品をパッケージしたスイート製品「Adobe Creative Suite 3」も同日発表した。印刷、Web制作、デザイン向けの「Design Premium」「Design Standard」のほか、Web制作に特化した「Web Premium」「Web Standard」、ビデオ制作向けの「Production Premium」、12種の製品をパッケージした“全部入り”の「Master Collection」がある。

(@IT 垣内郁栄)

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