JDKもオープンソース化を完了

「OSSはユーザー・ジェネレーテッド・コード」、サンCEO

2007/05/09

jdk01.jpg サン・マイクロシステムズCEOのジョナサン・シュワルツ(Jonathan Schwartz)氏

 米サン・マイクロシステムズは5月8日(現地時間)、Java SE向けの開発キット「JDK」(Java Development Kit)をGPL v2のオープンソースソフトウェアとして、OpenJDKコミュニティに提供したと発表した。昨年11月にオープンソースとして公開されたJava SEおよびJava MEの実行環境に加えて、Java SEプラットフォームの開発環境をスクラッチから構築するフルセットのソースコードの公開が完了したことになる。次期JavaプラットフォームのメジャーバージョンアップとなるJava SE 7はOpenJDKを中心に開発が進められる。

 また、派生ソフトウェアの流通が可能なGPLを採用した今回のオープンソースコードの公表に合わせ、今後、OpenJDKベースの実装の互換性を維持する目的でテストツール「Java SE 6 Technical Compatibility Kit」(JCK)を利用可能にし、JCKの互換性テストにパスした実装については「Java Compatible」のロゴの使用を認めるという。

 サン・マイクロシステムズCEOのジョナサン・シュワルツ(Jonathan Schwartz)氏は記者会見で、「われわれサンはプロプライエタリな製品を販売する会社から、オープンソースのソフトウェアを提供する会社に変わった、唯一の大手ソフトウェアベンダだ」と述べ、オープンソース化戦略により大きな成功を収めつつあるとの見解を示した。同社は自社のテクノロジーがより広く使われることで、そのサポートサービスなどから十分な収益を挙げることができると確信しているようだ。JavaやSolarisといったソフトウェアに限らず、ハードウェア製品でもSPARCプロセッサの仕様を「OpenSPARCプロジェクト」として公開するなど、オープンソース戦略を徹底している。シュワルツ氏はオープンソース化について「法的な問題への取り組みや、ビジネスモデルの問題など多くの課題はあり時間はかかったが、Javaのオープンソース化の作業を終えつつある。われわれは、オープンソースというのはユーザー・ジェネレーテッド・コンテンツの1種、つまりユーザー・ジェネレーテッド・コードだと思っている」とし、同社が数年前から標榜している誰もがコミュニティの一員として情報を発信したり貢献したりする“参加の時代”というポリシーのもと、ブレのない一貫した戦略を展開していることを強調した。

(@IT 西村賢)

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