ノートPC向けとしてゼロから新規に設計

AMD、新モバイルプラットフォーム“Puma”発表

2007/05/18

amd01.jpg ギリシア神話のグリフィンにちなんで名付けられた新プロセッサ「Griffin」を紹介する日本AMD ジャパン・エンジニアリング・ラボ所長 福井健人氏

 日本AMDは5月18日、ノートPC向けに省電力性能を向上させた新プラットフォーム「Puma」(プーマ)を発表した。PumaはノートPC向けプロセッサの「Griffin」(グリフィン)と、チップセット「RS780」から構成される。2008年中頃からの提供開始を予定している。

 ノート向けのプロセッサは、デスクトップ向けに設計されたプロセッサに変更を加え、低消費電力とすることが多いが、Griffinは新規にノートPC専用に設計されたプロセッサ。例えば、コアごとにクロックと電圧を別々に制御するほか、プロセッサ上に統合されたメモリコントローラ“HyperTransport”の電圧もコアとは別に制御する。第3世代となるHyperTransportでは、I/O幅が3倍に強化され、必要とされるメモリ帯域に応じて可変となった。1つのコアが動作中でも、他方のコアやHyperTransportが休止状態となることもあり、バッテリ駆動時間の延長に寄与するという。

 RS780チップセットは、DirectX 10対応の内蔵グラフィックス、Blu-RayやHD-DVDに必要なデコーダなどを搭載する。また、ACアダプターを使用している時だけ内蔵グラフィックから、外部のグラフィックチップへ、システムの再起動なしに動的に切り替える「PowerXPress」を新機能として搭載。これは、同社がATI買収後に発表したCPUとGPUのシリコンレベルでの統合を目指す構想につながるステップだという。

関連リンク

(@IT 西村賢)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)