オラクルがBIで業務分析を支援

ホワイトカラーの業務時間の80%は“準備体操”に費やされる

2007/05/24

 日本オラクルは5月24日、ERPなどの基幹系アプリケーションのデータをリアルタイムで分析し、ビジネスの意思決定を支援するビジネスインテリジェンス(BI)製品「Oracle Business Intelligence Applications V7.9.2」(Oracle BI Applications)の提供を開始したと発表した。オラクルが買収したシーベルの「Siebel Analytics」をベースに開発。業務別のKPIを組み込んでいて業務のPDCAサイクルを効率的に回すことができるという。

oracle01.jpg 日本オラクルの執行役員 アプリケーションマーケティング本部長 藤本寛氏

 オラクル製のアプリケーションだけでなく、営業支援やコールセンター、受発注管理、財務会計など幅広い業務アプリケーションからデータを抽出、分析し、ビジネスに役立つ情報を出力できる。ダッシュボード表示やレポート出力、アラート発信などが可能。

 日本オラクルの執行役員 アプリケーションマーケティング本部長 藤本寛氏は「ホワイトカラーはデータ収集など業務の“準備体操”に、時間の80%を費やしている」と指摘し、他社に対する競争優位を生む業務分析の時間が取れないことを説明した。そのうえで、「データを意味あるものに変えるには本当に時間がかかる。Oracle BI Applicationsはホワイトカラーの業務の中身を一気に変える」と強調した。

 Oracle BI Applicationsの特徴は業務別の事前定義テンプレートを持ち、業務の目標に合わせたKPIレポートを出力できること。業務別のテンプレートは「Oracle Financial Analytics」「Oracle Supply Chain Analytics」「Oracle Human Resource Analytics」などがある。それぞれに具体的な評価指標となるKPIが組み込まれていて、BIを使ったPDCAサイクルを早期導入できるようになっている。

(@IT 垣内郁栄)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)