アトムの夢を今こそ!? 意外に多い団塊世代ファン
京商、各種センサーで拡張できる二足歩行ロボット発売へ
2007/05/29
ラジコン販売の京商は5月29日、ホビー用途の二足歩行ロボット「マノイ PF01」を6月30日に販売開始すると発表した。価格は19万9500円。6月10日から予約を受け付ける。100点以上の部品を組み立てるキットとして提供される。ユーザーはロボットに動作を入力したり、搭載センサーを使ったインタラクティブなアクションを定義するなど、カスタマイズ性の高い楽しみ方ができる。
身長40センチ、体重2キロのマノイ PF01。動作はゆっくりだが関節の動きなどは滑らかだユーザーの3分の1は団塊世代
4月1日に先行販売の形で150体を販売してきた京商によれば、ユーザー層は主に3タイプ。理科系で週末に秋葉原に行くようなユーザー層が大半と思われがちだが、「意外だったのは50代の団塊世代が3分の1ほどを占めること」（京商 ロボットマネージャー・岡本正行氏）。鉄腕アトムを見て育った世代が、時間にもお金にもゆとりが出てきて購入しているのではないかという。また、ロボットを通して工学を学ぶという教育的側面を評価して子どもに買い与える親も多く、こうした3タイプのユーザー層が、それぞれ同じ程度いるという。
拡張センサーをオプションとして提供
マノイには17個のアクチュエータと傾き検知用のジャイロセンサーが装備されており、自らバランスを取りさまざまな動きができる。また、拡張機能として、タッチセンサー、人感センサー、距離センサー、デジタルコンパス、簡易マイク、三軸加速度センサー、音声ボードなどの拡張ボードを数千円から1万6800円程度で販売する。ただし、これらの拡張ボードを利用するには、本体のメイン処理システムと接続するためのセンサーボード（2万1000円）が必要。
各種センサーを組み合わせることで、「拍手した相手に向かってマノイが歩き出し、途中の障害物をよけながら到達。そこで頭をなでるとマノイが喜び出す」といった一連の動きを実現できる。マノイの設計に携わったロボットクリエイターの高橋智隆氏は「今回でデモンストレーションでお見せできるのは、マノイができることのほんの一部。マノイに何をさせるかは、ユーザーのこれからの創意工夫次第」と話した。
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