アプライアンスとソリューション提供へ

日立、コンテンツアーカイブ市場に本格参入

2007/05/30

 日立製作所は5月30日、コンテンツアーカイブ市場に本格参入すると発表した。第1弾となる製品は「Hitachi Content Archive Platform」(HCAP)シリーズでシングルノード構成、5/17/29TBの容量で1280〜4120万円。4ノードのクラスタノード構成、11〜412TBの容量で2929〜5000万円。シングルノード構成のものは8月下旬、クラスタノード構成のものは10月下旬に出荷を予定している。

hcap01.jpg Hitachi Content Archive Platform

 HCAPはメールや契約書、公的文書、図面などのコンテンツを長期保管するためのストレージアプライアンス。日立の100%子会社である日立データシステムズコーポレーションが2月に買収したアーカイバス社のコンテンツアーカイブ管理ソフトウェアと、日立ディスクアレイサブシステムの技術を融合した。ソフトウェアとハードウェアを一体化することで、既存システムへの導入が容易になるという。HCAPを用いてメール、SAP ERPデータ、文書データのアーカイブ環境を構築するソリューションも個別見積もりで順次提供していく。

 NFS、CIFSに対応。ファイル名およびコンテンツの中まで対象にした全文検索が、メールなど約370種類のファイル形式で可能。複数のノード(管理コントローラ)からなるクラスタ構成の場合、ノード障害時にもデータへのアクセスができる。また、ストレージは標準でRAID6構成となっており、内蔵ディスクドライブの2台で同時に障害発生した場合でも、コンテンツへのアクセスが可能。

 セキュリティ面では暗号機能を備えるほか、ファイル単位でファイルの編集・削除を禁止する「WORM機能」(Write Once Read Many)を搭載する。デジタル署名と組み合わせることで、原本コンテンツに操作ミスや故意による改ざんがないことを保証できる。

(@IT 西村賢)

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