エントラストジャパンが販売開始

1台2500円の低価格ワンタイムパスワード・トークン

2007/06/21

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 エントラストジャパンは6月21日、ワンタイムパスワードのハードウェアトークン「Entrust IdentityGuard Mini Token」を発売した。1台当たり2500円と、同様の製品の価格に比べて4〜5分の1の低価格。「これまで導入コストや利便性から導入に踏み切れなかったユーザーに利用してもらいたい」(代表取締役社長 保坂真氏)。

entrust02.jpg エントラストジャパン 代表取締役社長 保坂真氏

 製品は2種類。オープンな業界標準仕様であるOATH HOTPアルゴリズムを採用するイベント同期方式の「Entrust IdentityGuard Mini Token OE」(OE)と、DES/3DESを用いて、より強固なセキュリティを実現する時間・イベント同期方式をサポートする「Entrust IdentityGuard Mini Token AT」(AT)。OEは他社製品との互換性がある。電池寿命はOEが約8年、ATが約6年。

 同社は1990年代前半にPKIの概念を提唱するなど現在でもPKI関連製品で高い市場シェアを持つ。「PKIに軸足を置きつつも、最近では認証や暗号といったソリューションの売り上げが増えている」(マーケティング部 部長 宮部美沙子氏)。今回の低価格トークンの発売は「先行他社のシェアを奪うというよりも、認証ソフトウェアのEntrust IdentityGuardで利用可能な認証オプションのラインナップの強化」(保坂氏)であるという。

 これまで同社のEntrust IdentityGuardでは、機器認証、乱数表による認証、ナレッジベース認証、パスワードリスト認証、アウトオブバンドによる認証などがオプションとして利用可能だった。ワンタイムパスワード認証としては他社製品である蘭バスコ社の製品のみをサポートしていた。今回、自社製品の提供により、すべての認証方式に対応する。2要素認証など複数の認証を組み合わせる際など、規模・用途・場面によって認証方式の選択肢が増える。

(@IT 西村賢)

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