年度内で50社の参加を見込む

中小規模SI向けパートナープログラム開始、レッドハット

2007/07/05

 レッドハットは7月5日、中小規模企業向けのパートナー・プログラム「Red Hat Ready Business Partner」を開始すると発表した。2008年2月末までに50社の参加を見込む。

レッドハット写真 レッドハット マーケティング&パートナービジネス本部長 纐纈昌嗣氏

 これまでレッドハットと直接取引がなかった中小規模のシステム・インテグレータやソフトウェア販売会社に対し、営業、技術、教育支援を行う。企業ごとの個別対応は行わず、電話やWeb、電子メールでの問い合わせに随時対応する。同社としては、「中小規模企業群で構成される(Red Hatの)ディストリビュータ・コミュニティができれば」(マーケティング&パートナービジネス本部長 纐纈昌嗣氏)としている。参加企業が集まり次第、技術情報の交流会(勉強会)を行い、参加企業間の顔合わせをする予定。

 営業支援として同社が提供するのは、レッドハット営業員による販売情報の提供、提案支援ホットラインの設置による商談サポート、専用ポータルサイト開設による新製品情報の提供など。技術支援のメニューは、製品サブスクリプションの無償提供、同社セールス・エンジニアによる電話・メールでの随時サポートの提供。会員になると、同社による教育研修プログラムの割引受講や、eラーニングコースの無償受講といった特典が得られる。

 レッドハットのWebページに専用のフォームを用意する。参加企業はそこから申し込む。参加するには、専任要員の設置や、営業のパイプライン共有といった条件をクリアする必要がある。会費は無料。なお、同プログラムのために同社では営業、SEを合わせて5人の専任スタッフを配置する。

 レッドハットは2007年1月に大規模システム・インテグレータ向けパートナー・プログラム「Red Hat Advanced Business Partner」を開始している。伊藤忠テクノソリューションズと日本ユニシス、野村総合研究所の3社が契約している。このプログラムでは、レッドハットの専任担当者がパートナー企業に出向き、営業提案書の作成を共同で行うなど、個別企業、個別案件ごとに密接な協力体制を構築する。

(@IT 谷古宇浩司)

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